スチールパンとギターを自在に操り、ライブのテンションを一気に上げたタジアンラジアンさん。カリブ海や南米をイメージさせるノリのいい曲、泣かせる曲、ライブ直前に作った曲など、バリエージョンも豊富で、始終楽しい演奏だった。大阪独特の軽妙な笑いのトークでお客さんをつかんで離さないだけでなく、トリの西沢和弥 with TOM石川さんへのつなぎもすばらしくて、感心するばかりだった。
西沢和弥 with TOM石川 - 「となりのじいさん」
真打ちの西沢和弥 with TOM石川さんは、歌謡曲のいいところ、フォークソングのいいところをふんだんに取り入れたどこか懐かしいサウンドに加えた、生活臭漂う詞を歌い上げられた。歌詞を聴いていて、私は日本の純正フォークはこういった感じではないか、と思った。ここではあまり語らないが、西沢和弥 with TOM石川さんの「となりのじいさん」という曲をYouTubeに上げていますので、聴いてみてください。しっかりした技術に裏打ちされた演奏だけでなく、年配者が歌う、地に足のついたフォークソングの歌詞がきっと心に染みると思います。