弊ブログでは、あまり時事ネタを扱わない、扱ってもブームが去ってからその時分のことを検証するぐらいだが、今日のニュースだけは御馬鹿な想像力をかき立てられてしまった。
タイトルをみただけで、カンのいい人は分かるだろう。そう【洞爺湖サミット】と地方自治法施行60周年記念とやらで、純銀製1000円硬貨が発行されるニュースだ。硬貨の図柄は都道府県によって異なり、北海道の図柄には、タンチョウが用いられている。(北海道の図柄は↓のurl)
http://blogs.yahoo.co.jp/jdtnq506/8499666.html
報道されてるように、記念の1000円硬貨は、1枚6000円で販売されるそうだ(笑)。私はこれを聞いたとき、硬貨の図柄がタンチョウでなく鷺であるアタリが存在して欲しいと、酔っ払いながら口に出して言ってしまった。
小さい頃、10万円金貨、5万円銀貨、なるものが出たことがある。当時、TVでニュース番組のレポーターが真剣な面持ちで、10万円金貨で町の八百屋さんにホウレンソウを買いに行く、なんとも無礼で恥知らずな映像が流れたことを覚えている。
10万円金貨、5万円銀貨がなぜ出たかは、昭和史の勉強になるのでご自身で調べてほしいが、ちょっと考えてみると、記念貨の発売に限らず、日本人は60という数字に古来から愛着を持っているという気がする。(もちろん、60に由来した年が、記念貨を造るほどの歴史的な節目・重大事なのかと検証すれば薄弱だと思うし、どうせなら記念貨など造らず新しい王様が即位したときに硬貨・お札とも新しくするほうが、貨幣自体に歴史的価値が出ていいのではと、個人的には思う)
でもそう考えると、西暦2000年の沖縄サミット開催を記念して発行された2000円札は、どうなのだ? 多くは語るまい…。
まぁ、記念貨が出るというのは、貨幣の文化・造る技術が成熟していることの証だから、悪いこととは思わないが、硬貨が実際に使えることを除いて、硬貨自体が子供銀行のものと、大して変らない感覚をおぼえるのは私だけだろうか?
ところで、1枚の10万円金貨の”価値(納入額)”は、4万円未満(使用されている金の量の価格、つまり4万円分の金で、1枚の10万円金貨が造られているという大まかな計算)だった。ちなみに一般のお札が、例えば2000円札が1枚16円ぐらいといわれている。純銀製1000円硬貨の1枚の納入額はいくらなんだろう? もちろん、売れ残った銀貨の運命は決まっているのだが…。
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