憧憬、大艦巨砲主義w

メイン盆栽HAWK11 営農機セロー250 奥様号レブル250

出会い。

2007-11-04 20:21:40 | ロケットスリー
 

ロケⅢというバイクを知ったのは、ネットだったと思う。
なんかのインプレだった。

ワルキューレからGTSにリターンしたのは、特に理由はなかった。
ワルもいいが、馴れ馴れしくなっちゃうっつーか、扱え過ぎちゃうっつーか。

ま、ソレはGTSも同じなワケで。
期待通りの実績に、納得しながらも、嬉々とした実感は、それこそ「いつもどおり」でしかなかった。

そんな時、ロケⅢを知った。
全く知らないトライアンフ。
一旦ツブれて、再生したイギリスの会社、って位しか知らない。

ネットで調べていると、ロケットスリークラブ、というコミュニティサイトがあった。
何人ものオーナー達が集っていろんな情報を交換している。
過去ログは全て、読んだ。
みんな、わずかな不安を抱えながらも、上手にロケⅢと付き合っている。


2300㏄のエンジンは、その魅力を大勢のオーナーに語らせていた。
そして、そのエンジンによる未知の領域は、オレの心臓をわしづかみにした。


知らないメーカーに、良く知らない、外車。
だが。
オーナーからいろんな情報ももらえる。
マシンも、日本製マシンと遜色ない造りのようだ。
正規ディーラーがサポートもしてくれる。
オレにもやってイけると思った。

オレのココロは急速にロケⅢに惹かれ始めた。

正規ディーラー、トライアンフ市川(になったのはその後ですが)に実車を見に行った。

展示車は、イエロー。
オレが購入した車両ソノモノだ。
巨大なタンク、巨大なエンジン、不必要に幅の広いハンドル、双眼ライト。
圧倒的な存在感。
共に、ショーウインドウに並ぶハーレー達が陳腐なマシンに見えるほどだ。
そして、2300㏄の排気量を持つエンジンは、オレを期待させるのに充分なスペックを誇っていた。
そう、オレはカノジョに一目惚れにホレたのだった。


オレは、ロケⅢの購入を決断した。


中古車や、赤男爵っつー選択肢もあったが、ココは正規ディーラーを選択することにした。
そりゃ、正規ディーラーなんだから、出来ない作業はないだろう。
スタッフもコトバ遣いや態度はちゃんとしている。
オフィスも信頼できる雰囲気だ。
こういうスタッフのいる会社(ディーラー)なので、コストはかかるだろうが、マシンへの心配や不都合はちゃんと解消していけるだろう。
新車は2年間、距離無制限の保証付だ。
カタログには声高らかに品質と会社の姿勢が謳いあげてある。

オレはGTSと惜別することに決めて、契約書にサインした。
契約から、納車の日までの2週間、オレは寝ても醒めてもロケⅢを脳裏に移しながら過ごした。
ソレは、少年のオレが、目の前にいるカノジョに対し、初めて抱く日を望み続けるような日々だった。

納車当日。
ディーラーの担当から「1時間は時間を取って欲しい」そう言われて、営業店に出かけた。
マシンの仕様・機能説明・瑕疵の点検、スタッフ紹介、書類の説明など、本当に1時間以上かかった。
「要らない」とは言ったのだけど、納車時、店の前でポラ写真パチリ。
オレは対価に見合う満足感を噛み締めながら、エンジンに火を入れた。

その瞬間が、オレとロケⅢの2年間に亘る蜜月の始まりだった。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

前章。

2007-11-04 20:18:51 | ロケットスリー
 

今もオレはロケⅢのオーナーだ。
車両が帰ってきて、買い手が付いて、ロケⅢを引き渡すまでは。

ロケⅢとの二年間、数回に分けて書き綴ってみようと思う。

今まで、バイクを手放すのに、こんな風に想いを馳せることはなかった。
バイクは、単なる機械でしかない。
ソコにバイク自体の意識する意思は、形而下的に存在しない。

ただし。
共に時間を消費していくパートナーとしての存在意義は、充分ソコにあって、常にオレを拘束し続けるものなのだ。
それが投射であったにせよ、オレにとってはその意味で、ソコに彼の意思は必ず存在する。
モノに魂は、宿るのだ。

モノにモノとしての価値しか見出せない者は、少し、さびしい。
モノに魂を宿らせるのは、自分自身だ。

モノに慣熟し、その能力を開放し、共に磨耗していく実感と、リスクや愉悦をソレによって享受している時間の意味がドコに存在するか。
ソレを理解できたコトを、オレは感謝せずにはいられない。

できることなら、ロケⅢは手許に置いておきたい。
常に、オレのガレージにあって、オレ次第で路上に駆り出せる愉悦を放棄したくない。

ただ、与条件がソレを許さないし、オレの能力では維持できそうにない。
出来ることは、このロケⅢとの二年間について思ったコトを、今この時点で書き残すくらいだ。

その意味では、特別なバイクだった。
ありがとう、そして、さよなら。

ロケットスリー。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特殺コンボ。

2007-11-04 11:16:45 | ロケットスリー

最終的にロケⅢを降りることに決めた経緯、公開する。
ま、後日総括するので、そちらともカブっちゃうかしら。

11月2日金曜日の16時前、携帯が鳴った。
着信名を見て、悪い予感がした。
グッドウッド二輪商会のサービス担当からだ。

用件は。
「シャフトドライブの根元のベアリングがイかれている可能性がある」とのこと。

コレはワリと良く聞くトラブルで、片側シールのベアリングが設計とは逆に組みつけられていることによって、ベアリングが不調になるらしい。
整備持込の際、引き回しで、なにかゴソゴソ手ごたえがあったので、点検を依頼していたのだ。
クレーム処理となるのだが、エンジン後部からケースを開けての作業になるので、結局エンジンを降ろしての作業になる。
モチロン、部品もないので、また、部品待ちだ。

声に出して言わなかったけれど、オレは、キレた。

こりゃ、ダメだわ。
もう、付き合いきれない。

車両を車検整備のために持ち込んだのが、10月21日日曜日。
その時の出庫予定は当方希望10月28日日曜日じゃなくって、オイルタンクの部品待ちで11月3日土曜日。
10月30日火曜日になって、オイルタンクが入庫しないとの連絡、仮補修で予定の11月3日土曜日出庫予定。
11月2日金曜日になってベアリングの不具合の連絡。
いや、そりゃ、わかったけど、入庫してから10日も過ぎてからって、ナニよ?
今のところは11月下旬の出庫予定。

結局、1ヶ月以上、車両は帰ってこない。
入庫から10日以上経って、ナニ言ってんのよ。
いや、現場は一所懸命やってくれていると信じたい。
信じたいが、車検整備に持ち込んだつもりが、結局、1ヶ月
細かいことはとやかくだが、任意保険だって、ディーラーに置くためにかけてる訳じゃぁ、ない(笑)。

わり、もう、いいや。
ロケⅢは愛してるけど、トライアンフはこりごりだ。

営業に電話した。
「もう、このバイクいらないから、オタクで引き取ってくんない?純正にもどすから。」
「んで、いくらで引き取ってくれるよ?」

折り返しの電話で、営業は応えた。
「金額は社内で相談しますが、今、お返事できるのは、110万円です。」

ばっちり、はいったよ、必殺コンボ。
そんなにオレが嫌いかね。おたくら。
それとも、どの顧客に対しても同じかね(笑)。

もう少し、話には続きがあるのだが、また、別項で。

コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする