ギレン氏は、お猪口をあおりながら、なおも続ける。
オールバックのグリースが、照明を写し込んでいるように見える。
そう、君の言うところの「世の認識」、その認識のほうが間違っているのだよ。
決して、自らの性欲や欲求を満たすための、たんなる素材ではないということなのだ。
人類に価値あるモノとして、そう、ソレは「美」という観点からとらえ続けられてきたものなのだ。
あくまで、普遍的な「美」であるのだ。
君らが言うところの「カコイイ」、といったところではないかね?
そして、ソレを口にせず、堂々と鑑賞もせず、無視するフリなど、大衆に対する迎合でしかあるまい?
彼はカウンターに肘をつき、中指と親指でお猪口をつまんだまま、その人差し指で、オレの鼻っ面を指差す。
いや、間違っているか否かは別として、その認識が一般的である以上、迎合はやむをえない、ではないか。
その迎合とは、他者の目線をはばかるコトに他ならない。
そしてソレは、迎合、とまで表現するには、あまりに小さな「心配り」の領域ではないか。
彼は、左手に握ったアタリメを奥歯でちぎり、咀嚼しながら目を伏せつつ、カウンターにため息を落とす。
30秒くらい、沈黙しただろうか。
彼の後ろで、制服姿の女子高生が、ジョッキでオレンジ色のジュースをあおり、バカ話をしている。
断片的ながらも、その内容が少しは理解できるほどの時間だ。
彼は、両肘をカウンターにつき、お猪口をおいた。
自分の顔の前で両手を軽く組み、目線だけをこちらに向けた。
否。
否である。
まさに、「あまりに小さな」という価値観そのものが、迎合である、と言っているのだよ。
普遍的な美、と、ソレは釣り合うものなのかね???
ソレに向き合って、君は、その「心配り」が釣り合う価値観だとでも???
す、鋭い。
核心を深く突き通すような表現は、この男独特のものだ。
普段は外でも家でも飲まないオレだ。
が、彼の、こういうところが好きで、彼とは時折こうやって飲むのだ。
彼は、姿勢を正し、こちらに向き直る。
軍装の、肩の装飾が「シャリン!」と小さな音を立てる。
「ボインはかっこいい」君は、そう言ったではないか!
そう、あえて、言おう!
ボインは、かっこいいのだっ!
この人類の至宝を、、、賞賛せずに、鑑賞せずに、看過していいはずがない!
我々は、戦わなければならないのだ!
我々は、起たねばならないっ!
彼は立ち上がって、カウンターを、ばんっ!、と叩いた。
彼の後ろにいた女子高生たちは、ポーズボタンを押したようにこちらに目線を投げたまま、固まっている。
その静寂に気付いたのか、彼は後ろを確認すると、彼女らに背を向けたまま謝罪した。
失礼した。
少し、酒が過ぎたようだ。
安心して続けてくれたまえ。
彼女らは、何か3~4言ひそひそしたが、おしゃべりを再開した。
ギレンは、また、カウンターに肘をつき、手酌でお猪口を満たし、ぐい、とそれをあおった。
そっとお猪口を置くと、そのまま、彼は顔をオレの近くに寄せた。
そして、目線を自分の背中のほうに向けつつ、言う。
ところで。
ボインは、カコイイ。
そして、彼女らのパンツはカワイイ。
カワイイから、つい、ガン見してしまう。
そうは思わんかね???
うを!
そうか!
鋭いな!
と思ったところで、目が覚めた。
会社からの帰路、22時。
JR内房線の車内。
そこは、3駅も乗り過ごした、袖ヶ浦駅だった。
オールバックのグリースが、照明を写し込んでいるように見える。
そう、君の言うところの「世の認識」、その認識のほうが間違っているのだよ。
決して、自らの性欲や欲求を満たすための、たんなる素材ではないということなのだ。
人類に価値あるモノとして、そう、ソレは「美」という観点からとらえ続けられてきたものなのだ。
あくまで、普遍的な「美」であるのだ。
君らが言うところの「カコイイ」、といったところではないかね?
そして、ソレを口にせず、堂々と鑑賞もせず、無視するフリなど、大衆に対する迎合でしかあるまい?
彼はカウンターに肘をつき、中指と親指でお猪口をつまんだまま、その人差し指で、オレの鼻っ面を指差す。
いや、間違っているか否かは別として、その認識が一般的である以上、迎合はやむをえない、ではないか。
その迎合とは、他者の目線をはばかるコトに他ならない。
そしてソレは、迎合、とまで表現するには、あまりに小さな「心配り」の領域ではないか。
彼は、左手に握ったアタリメを奥歯でちぎり、咀嚼しながら目を伏せつつ、カウンターにため息を落とす。
30秒くらい、沈黙しただろうか。
彼の後ろで、制服姿の女子高生が、ジョッキでオレンジ色のジュースをあおり、バカ話をしている。
断片的ながらも、その内容が少しは理解できるほどの時間だ。
彼は、両肘をカウンターにつき、お猪口をおいた。
自分の顔の前で両手を軽く組み、目線だけをこちらに向けた。
否。
否である。
まさに、「あまりに小さな」という価値観そのものが、迎合である、と言っているのだよ。
普遍的な美、と、ソレは釣り合うものなのかね???
ソレに向き合って、君は、その「心配り」が釣り合う価値観だとでも???
す、鋭い。
核心を深く突き通すような表現は、この男独特のものだ。
普段は外でも家でも飲まないオレだ。
が、彼の、こういうところが好きで、彼とは時折こうやって飲むのだ。
彼は、姿勢を正し、こちらに向き直る。
軍装の、肩の装飾が「シャリン!」と小さな音を立てる。
「ボインはかっこいい」君は、そう言ったではないか!
そう、あえて、言おう!
ボインは、かっこいいのだっ!
この人類の至宝を、、、賞賛せずに、鑑賞せずに、看過していいはずがない!
我々は、戦わなければならないのだ!
我々は、起たねばならないっ!
彼は立ち上がって、カウンターを、ばんっ!、と叩いた。
彼の後ろにいた女子高生たちは、ポーズボタンを押したようにこちらに目線を投げたまま、固まっている。
その静寂に気付いたのか、彼は後ろを確認すると、彼女らに背を向けたまま謝罪した。
失礼した。
少し、酒が過ぎたようだ。
安心して続けてくれたまえ。
彼女らは、何か3~4言ひそひそしたが、おしゃべりを再開した。
ギレンは、また、カウンターに肘をつき、手酌でお猪口を満たし、ぐい、とそれをあおった。
そっとお猪口を置くと、そのまま、彼は顔をオレの近くに寄せた。
そして、目線を自分の背中のほうに向けつつ、言う。
ところで。
ボインは、カコイイ。
そして、彼女らのパンツはカワイイ。
カワイイから、つい、ガン見してしまう。
そうは思わんかね???
うを!
そうか!
鋭いな!
と思ったところで、目が覚めた。
会社からの帰路、22時。
JR内房線の車内。
そこは、3駅も乗り過ごした、袖ヶ浦駅だった。
かいつまみますと、
欲望は尊い!
禁欲というと聞こえはいいが、それの抑圧は文明の衰退を招き、やがて世界を崩壊させるだろう!
みたいな事をでありますw
あさってな返球でスミマセンwww
んでは、poitaも明後日の方向で(笑)。
べんべべん♪べんべん♪←三味の音
サケもタバコもオンナもやらず
100まで生きた
バカがいる~♪
べべん♪べんべん♪
際限なく禁欲し続けるのも
それは同じことだと思うのです。
自己の満足を得るためであるのなら。
かつて、ミスターミヤギは言いました。
すべてはバランス。
バランスが一番大事なんですよ、ダニエルさん。
そんなわけで俺は、
テキトーに欲望を満足させ
テキトーに欲望を制限し
今日もボンヤリと生きております(´▽`)
ゴミのような存在のpoitaでございます、が。
かつては、自称「自燃ゴミ」だったんです。
ところが、まぁ。
最近、腐るばっかで困ってるトコでございますww
はて。。。
>ミズターミヤギ
んでも、1作目の鶴翼の構えって、どう見ても跳刃地背拳並みのアレだと思うのですww