湯の浜温泉は、もとの名は“亀の湯”と称され、天喜年間(1053~58年)に付近の一漁夫が海辺で温浴している亀を見て、この地に温泉が広まったという故事に由来しています。
そして奥州三楽郷の一つとされ、上ノ山、東山と並ぶの歓楽地として栄えたそうです。
湯の浜温泉には、オーシャンビューの宿もいくつかありますが、全体的な印象としてかつての歓楽地としての印象は薄いと感じました。
温泉街の中心部には、足湯と飲泉所があります。
この場所は、1929年から1975年まで、私鉄の庄内交通湯野浜線が、湯野浜の中心地と鶴岡駅を結んでいた時の、湯野浜温泉駅であった場所なのです。
現在、この場所には気軽に停めれる駐車場が無いため、ドライブで立ち寄るには不便(海水浴場に駐車場があるそうですが)です。
飲泉は、絶え間なくお湯が流れています。
飲んでみると、しょっぱい味がしました。
泉質は、ナトリウム・カルシウム - 塩化物泉。
湯の浜温泉では他に、独自のアルカリ性単純泉の源泉を持つ温泉宿もあるとか。
足湯の近くには、湯の浜温泉に2件ある公衆浴場のうちの「上区共同浴場」があります。
こちらは「下区共同浴場」で、若干車を駐車できるスペースがありそうです。