山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

貧血入院

2016年10月12日 | からだ

女医さんに何度も叱られたのは、病院にかかった時間が夕方だったことでした。

そんな時間では大きな病院に移すことも難しいらしく・・・

そのタイミングで血中ヘモグロビン濃度が6.0になっていました。

なんとか自力で立てるけれど、ゆっくりゆっくり足を床から離さず擦り歩きしか歩くことができない状態。

翌朝は自力で立ち上がるのが困難な状態で、車椅子でしか移動はできなくなってしまっていました。

大きな病院を紹介された時点で、血中ヘモグロビン濃度は5.0。

血液検査で「血中ヘモグロビン濃度(血色素量)」を普段気になさる方はあまり多くはないと思いますが、正常値とされている値は、11.4~14.6なんです。

最低値の半分以下、正常値上限の1/3の値になってしまったんですね、短期間で。

顔は青く、唇は真っ白で、目の下は薄紫でした。

こんな顔で死ぬんだなって、初めて自分の顔を見て、そう思いました。

 

入院して点滴を打って安静にしてました。

入院してまず輸血を勧められたのですが、私には輸血に対して抵抗がありました。

心理的な問題と私のアレルギー体質の問題と向き合わなくてはならなかったから、今すぐどうぞという単純な問題ではなかったのです。

本を読んだり、書き物をして静かに過ごしながら、血中ヘモグロビン濃度は翌日3.9、翌々日3.8と益々悪化の一方をたどるばかりでした。

実際は点滴で血液が少し薄まるため、値は一旦下降するそうなんですが、それにしても酷過ぎな値。

7.0で入院される方もおられるというのですから、相当悪いのですけど・・・私は重症患者の大部屋に移され、あちこちパイプが体を通って、絶対安静を余儀なくされてしまいました。

この部屋からだと、自宅周辺が見渡せます。

自宅に帰りたいなぁ~、そう思わせられるお部屋です。

先生方はもう我慢の限界になっており、夕方夫と共に面談の時間があり、そこで言われました。

「短期間のうちに心不全になる可能性が高いので、その時はご本人さんの意識がない状況になります。その時はこちらの判断で、輸血しても良いですか?それともしない方向を選択しますか?」

「・・・」。

宗教的な問題で絶対輸血しない方々もいらっしゃるのは知っていますが、私はそういう問題はないので、明るい方法で解決することを選びました。

①輸血は最少量で回復具合を見ながら、その都度再投与するかどうか検討する。

②アレルギー体質のため、輸血の前に予防策(ステロイド剤注射)を行い、時間をかけて輸血する。

数時間後、夫のいる時に輸血が始まりました。

30分後、背中に軽い蕁麻疹が出たので、もっとゆっくり落としてもらうことにしてもらい、その後はおさまりました。

輸血直前4.2(自然に回復が見られた)→翌朝7.8

かなりの回復ぶりで、2~3日かけて行う予定だった輸血は初日で終わり。

大部屋も、夜も深夜も朝も昼もナースコールの飛び交う部屋から、静かな静かなお部屋に移されました。

トイレも自分で勝手に行ってよい、という許可もおりました。

窓の向こうの副都心は、夫とよく歩いて散歩した場所。

スポーツショップで、ジムのウェア買ったり、家具を見たり、昼間っからワイン飲みながらランチしたり・・・病室生活とギャップありすぎなんですよね。

とりあえず、普通の暮らしに戻れる日が少しずつ近づいてきたような気がしました。