82番根来寺は、四国遍路で初めてキャラクター性を感じたお寺です。
駐車場にこのような石像があります。
「牛鬼」と呼ばれる怪獣です。
寺にはこのような伝説があります。
昔、青峯山には人間を食べる恐ろしい怪獣、牛鬼が棲んでいました。
村人は、弓名人山田蔵人高清に頼み退治してもらうことしました。
しかし、高清が山へ入れど、なかなか牛鬼が現れません。
そこで高清は根香寺の本尊に願をかけました。
すると21日目の満願の暁に、牛鬼が現れ口の中に矢を命中。
逃げる牛鬼を追うと2kmほど西の定ヶ渕で死んでいるのを発見しました。
高清は牛鬼の角を切り寺に奉納。
その角は今でも寺に保存されています。
また牛鬼の絵は魔よけのお守りとして親しまれています。
山門から先は下りの階段を経て、上りの階段になっています。
緑の中、心が洗われるようです。
とても気持ちの良いお寺です。
役の行者像。
石垣が素晴らしいですね。
五つの山に金剛界曼荼羅の五智如来を感じた弘法大師は、密教修行の地とし青峯に「花蔵院」を建立。
後に大師の甥にあたる智証大師が訪れた際、山の鎮守である一之瀬明神に出会い、「この地にある毘沙門谷、蓮華谷、後夜谷に道場を作り、蓮華谷の木で観音像を作りなさい」というお告げをうけ、蓮華谷の木で千手観音像を彫造し、「千手院」を建て安置したそうです。
この霊木の切り株から芳香を放ち続けたことから「花蔵院」、「千手院」を総称して根香寺と名づけられたといわれます。
根香寺は後白河天皇の帰依も厚く隆盛を極め、高松藩主らにより再興された時に、天台宗へ改宗されたそうです。
大師堂。
五大堂。
五大草には、五大明王を祀っています。
本堂。
納経場では「牛鬼」の絵の手拭いが販売されています。
額縁に入れて家の玄関に飾り、魔除けにされる方もいるのだとか。
思わず買っちゃいました!
きっと「牛鬼」のホンモノが現れたら、さぞかし怖いでしょうけど、「牛鬼」のキャラ、可愛いと私は思っちゃったんですね。
紅葉の頃はもみじや様々な葉っぱが色づいて、美しいのだろうなぁ~と。
そんな自然美あふれた、色香のあるお寺でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます