「宮古の蕎麦」は初訪でしたが、「いしいのそば」の暖簾をくぐってみることにしました。
湧水で打つ蕎麦は、美味しいことでしょう。
案の定「予約 ですか?」と聞かれました。
「予約してません」と立ったまま答えると、「何を注文するのか?」聞かれました。
どんなメニューがあるのかは提示もされないこの場では、どんなメニューがあるのか、何をオーダーできるのかも解りませんでした。
「そばだけ」といったら待つように指示されました。
少し待ってお座敷に案内されると、お座敷の多くの方はメニューを予約されていて、店主とお客様のあいだに何か一体感のような雰囲気が漂っていました。
蕎麦をもてなす側と、もてなされる側の阿吽の呼吸とでもいうんでしょうか。
やみくもに何も情報がなく立ち寄った私は、ポカンと座って待つしかありませんでした。
何か運ばれてきましたが、これは「そばだけ」につくサービスなのでしょうか??
「なんかよくわからないけど食べよう!」ということになり・・・
小鉢のこんにゃくがとても美味しいと感じました。
そしてまた待機・・・何なんだろう、この読めない雰囲気は?と実感としてきたところ・・・
相方と私の間に、水に浸された蕎麦とそうでない蕎麦の2つの椀が置かれました。
老年の店主は椀を置いてそそくさと去ってしまうので、その後、水ありとなしの中身の違うものが勝手に置かれて、ア然とすることになります。
またまた「なんかよくわからないけど食べよう!」ということになり・・・
「水で蕎麦を食べるのと、つゆで蕎麦を食べるのと、食べ比べてみなさい」というそういう演出かもしれませんが、つゆが好みに合わなくて駄目でした。「水」のほうが冷水で〆られていることもあり、少し塩を振って頂くと、蕎麦の香りと旨味が楽しめたような気がしました。
ふたつの椀の蕎麦をふたりで食べ比べするしかない感じで、やがて完食に至りました。
店主主動の独特の雰囲気に、暖簾をでた私は少しの疲労感をおぼえたのでした。
■いしいのそば
住所 福島県喜多方市山都町蓬莱字殿屋敷3360
TEL 0241−38−2604
営業時間 11:30〜15:00
店休日 不定休
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