4TEEN

2007年08月09日 | 健康・病気
今朝も新所沢整形外科内科病院に行く。
火曜日から車で行っている。
治療がすんでから会社に行くからです。
待合室(ホントは受付、支払いカウンター前の通路)の
長イスに坐っているときに文庫本を読んでいた。
「4TEEN」石田衣良著(新潮文庫)だ。
この文庫は2、3ヶ月前に買って、
最初の「びっくりプレゼント」を読み、放り投げていた。
私には図書館で借りてきた本を優先して読む傾向がある。

石田衣良の小説が好きだ。
「池袋ウエストゲートパーク」など何編かを読んでいる。
今日読んでいたのは「大華火の夜に」だ。
「4TEEN」には9つの短編があり、
14歳の中学2年の4人を中心にしてストーリーが展開していくが、
その中のテツローというコが語り手になって書かれている。

「大華火の夜に」のすじは、
4人が去年東京湾大華火祭を見物した“穴場”を偵察に行くと、
そこには病院から逃げ出した末期のガン患者の老人がいた。
その人のことは街の電柱に貼ってあった尋ね人ポスターで知っていた。
老人は4枚の1万円札を出し、
「きみたちがわたしのことを誰にもいわずにいてくれたら、
 これをやろう………そうだな、必要なものを買いにいってくれるなら、
 また別にこづかいをやってもいい。
 どうだ、どうせわたしは長いことないんだ。
 病人の最後の望みをかなえるアルバイトでもしないか」
4人は相談の結果、老人との取り引きは承諾し、
大華火祭が終わったら家族に連絡しようということにした。

それから2日後の大華火祭までの老人と4人の触れ合いを
読んでいて私は待合室で涙を流していた。
涙がとまらない。
名前を呼ばれ、治療室で電気治療を受けているときも
小説を読み涙を流していた。
ハンカチを出して拭いたりもした。
みっともないハンカチおじさんです。
泣くほどのことではないな、と思いながらも、
今日の私は涙がとまらなかった。

今夜の九想話も長くなってしまったので、
ストーリーの続きを書くのはよします。
読んでない方はぜひ読んでみてください。


コメント (2)
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