「血と骨」梁石日 (ヤン・ソギル)著 幻冬舎刊 を読み終えた。
朝鮮から大阪に来た凶暴で自分本位な男の話だ。
この小説は、ビートたけし主演で
映画になっていることだけは知っていた。
それ以外のことは何も知らないで、買った本です。
定価2000円だったのが古本市で450円だった。
1368枚の小説は読みごたえのある本だった。
いや~、すさまじい男がいたもんだ。
極道とも平気で喧嘩をし、好きな女は犯し自分のものにする。
戦後、女房の金をもとでに蒲鉾工場を経営し、
貯めた金で金貸しをはじめ、
家族の住む家の近所で妾と一緒に暮らす金俊平。
なんでこんな男の小説を梁石日は書いたのか、と考えながら読んでいた。
そのうちに金俊平は作者の父親なのではないか、と思った。
息子の成漢が東京でタクシーの運転手をしていると書いてあり、
それがわかった。
私は、著者の「タクシードライバー日誌」を読んでいた。
そんなことは、本の腰巻きに書いてあるではないか。
読み終わって今、気がついた。
こんな父親もいる。
「無名」を書いた沢木耕太郎の父親とは天と地ほどの差がある。
おれの親父は…。
朝鮮から大阪に来た凶暴で自分本位な男の話だ。
この小説は、ビートたけし主演で
映画になっていることだけは知っていた。
それ以外のことは何も知らないで、買った本です。
定価2000円だったのが古本市で450円だった。
1368枚の小説は読みごたえのある本だった。
いや~、すさまじい男がいたもんだ。
極道とも平気で喧嘩をし、好きな女は犯し自分のものにする。
戦後、女房の金をもとでに蒲鉾工場を経営し、
貯めた金で金貸しをはじめ、
家族の住む家の近所で妾と一緒に暮らす金俊平。
なんでこんな男の小説を梁石日は書いたのか、と考えながら読んでいた。
そのうちに金俊平は作者の父親なのではないか、と思った。
息子の成漢が東京でタクシーの運転手をしていると書いてあり、
それがわかった。
私は、著者の「タクシードライバー日誌」を読んでいた。
そんなことは、本の腰巻きに書いてあるではないか。
読み終わって今、気がついた。
こんな父親もいる。
「無名」を書いた沢木耕太郎の父親とは天と地ほどの差がある。
おれの親父は…。