10年ぶりの再会

2009年03月15日 | 健康・病気
午前中、能楽のリハーサルを体育館でやっていた。
私は、緞帳を上げ下げする担当なので、
そのきっかけを覚えるために必死だった。
そんなとき、
「なんで、おぎさんじゃねぇの」という声がした。
声のほうを見ると、なんか見たことのあるデカイ男がいた。
その容姿と記憶がしだいにつながった。
「なんだ、Hくんか~、どうしてここにいるの?」
「おれは、この近くに住んでいるんだよ。
 この辺まで来たんでちょっとよってみたのよ」

Hくんは、10年前閉鎖した半導体製造装置関連の
メーカーにいたときの同僚だった。
彼は電気の開発担当で、私は資材課だった。
部品のことでいろいろ助けられた。
仕事が終わるとよく飲みに行った。
Hくんはヤクルトファンで、女の子と私と3人で神宮まで
ヤクルト阪神戦を観に行ったことがあった。
彼はビニール傘を持っていて、
ヤクルトの選手がホームランを打つと
東京音頭に合わせて傘を開いて踊っていた。
なぜか阪神ファンの私も一緒に踊っていた。
私が山梨に単身赴任するまで楽しいつきあいをしていた。

彼は会社がなくなったときに、長野に戻った。
何年か前から中国で働いているという噂を聞いていた。
昨年の秋、九想庵のいろり端に、
中国に出張していたが日本に戻ってきた、と書いてあった。
私は、「おれが長野県民になったら飲みたいね」
とメールを送っていた。
おととい、彼からメールが来ていて返事を書こうと考えていた。
それが、まさか私の職場で会うとは!
こういう偶然が人生にはあるんですね。

Hくんは、客席に坐っていたきれいな女性を呼んだ。
「おれの女房だよ。中国で結婚したんだ」
と私に紹介してくれた。
彼女は、私の勤める文化施設でジャズダンスを習っているという。
昨日、ここでステージ発表もしたらしい。
いつか酒をあいだに、ゆっくりむかしのことを話したいものだ。
コメント
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