オイコノミヤ「笑って納得!落語の経済学」(Eテレ 10:00~)を観た。
始めに柳家花緑が「千両みかん」を演じた。
大店の若旦那の体調が悪くなり、真夏にみかんを食べたいという。
番頭が必死になって暑い町に出てみかんを探す。
みかんを売る店に1つだけあった。
そのみかんが千両だという。
番頭は千両という値段に躊躇するが、旦那は息子の命にかえられない、と買う。
そのみかんを食べ、若旦那は元気になる。
残った3房のみかんを番頭に渡す。
「私はこのみかんのおかげで元気になれた。これを親父に持って行ってくれ」という。
1個千両のみかんの3房は3百両だと思い、番頭はそれを持って逃げた。
このみかんを、「使用価値」と「交換価値」でみるとどうなるか?
と経済学者が話してくれた。
次、「花見酒」という噺をナレーションで説明してくれた。
花見に人が大勢来てるから、酒を持って行って売ろう、と2人の男。
酒の入った樽を持って花見をしているところに行く。
年上の男が10文を若い男に渡して、酒を飲む。
しばらくして若いのが、その10文を兄貴に渡して酒を飲む。
とうとう2人は、花見のところまで行くうちに酒を全部飲んでしまった。
お金はまったく儲からなかった。
ただ2人の間を10文が行ったり来たりしていただけだった。
私のメモ紙を見ると、「共有地の悲劇」「落語は時代を超える!」
「徒弟制度にワケがある」「人的資材」なんていうことが書いてある。
落語界は、今の世の中でめずらしい徒弟制度だという。
しかし、真打ちが349人、二つ目136人、前座77人だそうです。
真打ちにはだいたい15年ほどでなるようです。
今、柳家花緑は、同時代落語というものをやっているという。
今の服装でイスに坐って落語を話すというものです。
これはいい試みだと思う。
古典落語もいい、でも、今の生活のことで笑える落語が聴きたい。
柳家花緑にはいろいろ試行錯誤して進んで欲しいです。
「笑って納得!落語の経済学」は面白かった。
「芝浜」なんかも、経済学だよな?