今日、9月15日は2年前の2020年、私が最初に膀胱がん手術を受けた日です。
2020年09月15日九想話「手術予定」
2020年09月16日九想話「膀胱がん手術終了」
正直なところ、あまりその手術のこまかいことは覚えていない。
そのときの九想話を読んで、あぁ・・・そうだった、なんて思い出すぐらいです。
この程度の人間の記憶力というものは、ある意味ありがたいですね。
あのときのことを現在まで、ずーっと覚えていたら耐えられないと思う。
最初の手術は、長かったという記憶がある。
表在性がんや上皮内がんの場合には、膀胱鏡と高周波電気メスでがんを切除する
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)を行う。
私の場合は、膀胱の壁に食い込んでる腫瘍があったので、
それを取るのに時間がかかったようだ。
TURBTは、下半身麻酔で手術をします。
下半身麻酔でも私は、手術の始まりは寝ていた。
それが1時間ほどたった頃、私は目覚めた。
それからも手術は続いていた。
医師と看護師の会話も聞こえてきた。
こんどの休みの日の予定など話していた。
それはそれでいいと、私は手術台の上で思った。
人間、長い間緊張状態で仕事は出来ない。
そのあとも手術は続いた。
あの日、手術は3時間を過ぎていた。
1回目の手術のあと再手術を言われた。
最初のときに血液で膀胱の中がよく見えなくて、取り残した腫瘍があると言われた。
そんなわけで2回目の手術はした。
3回目と4回目のTURBTは、がんが膀胱内で再発したからだった。
手術が終わってから、膀胱がんの再発を防ぐためにBCG注入療法をした。
これがつらかった。
今年の1月に経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)をして、そのあとBCG注入療法をしてきた。
そして7月30日、膀胱鏡(内視鏡)検査で腫瘍が再発してないことが分かった。
今のところ私は、膀胱がんがない身体です。
次は、11月に外来に行く予定です。
そのときに、おそらく膀胱鏡検査をすると思う。
経過観察というものです。
そのときに腫瘍の再発がないことだけを祈る私です。
おとおい、隣の家のご主人から柿をいただいた。
それを今夜、女房にむいてもらって食べた。
うまかった。
女房は、むかしの柿の味だという。
いや、私としてはこれが柿の味なんです。
このあまり甘くない柿の味が、柿の味なんです。
私の子どもの頃、甘いものなど少なかった。
かくれんぼや鬼ごっこをしているとき、漬けたナスをしゃぶっている子や、
干してある落花生を食べている子たちがいた。
私が子どもの頃、お菓子などなかった。
いや、世間にはありましたが、私たちにはなかったのです。
私の子どもの頃は、実に貧しい暮らしでした。
左の写真の柿は、今年初めて実った私の家の柿です。
この柿の木は、私が食べた柿のタネを庭にまいたら育った。
甘柿か渋柿か、楽しみです。