徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

一時帰国(2019年初夏)-萩編その2

2020-12-05 23:41:10 | 日本



翌日は街歩きから。武家屋敷が並んでいた、というエリアを歩いて土塀や屋敷門を見たあと、左右が高い土塀で挟まれ、道を鍵の手(直角)に曲がり、一見行き止まりに見えるという鍵曲へ。本当、道が直角に曲がっていた。

近くの口羽家住宅(写真)。主屋と表門の両方が残っているのが珍しいそう。庭も手入れされていて素敵だし、すぐそばに川が流れていて、その景色も楽しめる。現在も子孫の方が住んでいるそう。敷地内に他人が日常的に訪れる生活は大変だろうな、と思う。「花燃ゆ」のロケでも使われたそうで、ポスターが置かれていた。井上真央さん、きれい。




藩の御用商人の菊屋家住宅(写真)。みせ部分も帳場が公開されて、天秤やそろばんの展示があった。商人のお屋敷だけれど、重要なお客さんが藩に来ると、この菊屋家がお宿になったらしい。そして、身分が高い人は、この写真に写っている庭に平たい大きな石が置かれているけれど、そこまで籠で乗り付けたらしい(石の上に籠を載せた)。

私たちが行ったときは、ちょうど庭園も一般公開されていて、庭園も歩くことができた。こちらは江戸時代のまま、というわけではなく、明治・昭和に大規模な作庭をした枯山水様式の回遊式庭園。新緑の季節だったので、本当に見事だった。

次は菊屋家のお向かいの旧久保田家住宅。この家は、柱や梁、天井が覆われていない部分があり、その構造のダイナミックさを見ることができる。その一方で、繊細な細工の欄間もある。

この日は、朝少し晴れたけれど、午後には大雨になったので、萩・明倫学舎で雨宿りと見学。旧明倫小学校の木造校舎を改築して観光施設にしたもの。幕末ミュージアムでは、鉄砲関連のほか、測量(伊能忠敬)関連道具やエレキテルなどの展示もあり、思ったより充実していた。

こんな感じで萩観光終了。藍場川エリアは、行ってみたかったけれど時間と天気の都合で行けなかったのが残念。萩焼も見られなかった。

萩観光は、
・見学料100円のところが多い(100円でない施設もそれほど高額ではない)
・ガイドさんがいる施設が多い
・循環バスまぁーるバスが2路線、それぞれ30分ごとに運行
と、観光に力を入れているのがよく分かった。

難を言えば、循環バスの終バスは18時発なので、観光地エリアで夕食を食べると循環バスを使ってホテルに戻れない(歩ける距離ではあるけれど、高齢者と一緒だったのでできるだけ歩かない方向で考えていた)のと、クレジットカードを使えないお店が多かったことくらい。

もっと公共交通機関でアクセスしやすい場所ならもう1回は行きたい。