桜桃

　今年の桜の開花は遅かった。そのことはすっかり忘れていたが、毎年山形の知人から送られてくるサクランボが来ないな・・・と思っていたが、そういうことだったのだ。天候不順で花が遅けれれば、実のなるのも遅い。自然の摂理の前に人間はとんと無頓着、勝手なものだ。
　こうした自然の営みに無頓着に来たことが、地球温暖化をはじめ、ありとあらゆる自然の災いを招いているのかも知れない。所詮人間も自然の産物であり、呼吸し、自然の恵みを享受しなければ生きていけないことをすっかり忘れてしまっているのかも知れない。
　この時期、山形の知人ともう一人から併せて２ｋｇの山形の桜桃が毎年送られてきて、贅沢三昧をしている。梅雨空に桜桃はすがすがしく、こういうものに女性は嬉しいらしく、山の神は欣喜雀躍である。