自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

日本武尊

2011-12-08 | Weblog
 先日の日曜サイクリング、出発は能褒野神社。ここは古墳があり、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)東征から帰る折亡くなったところとされている。明治12年にここにある古墳がそうだとされた。神社はその後創建されたもの。日本武尊は12代景行天皇の皇子ではあるが、実在ではなく複数の人物をモデルにした人だとも言われている。西方の熊襲を征伐し、東征も行っているところから、大和朝廷創設期、領地拡大期からすればそうであるかもしれない。古事記、日本書紀には死後、能褒野の地に陵を造り、その際、白鳥が飛鳥の方へ飛び立ったとある。
 サイクリングでは、昼食のあと美杉の旧街道沿いの羊かん屋を訪ねたが、その旧街道「伊勢本街道」は日本武尊のおばにあたる倭姫が伊勢神宮初代斎王として旅立った道であり、武尊が東征の折、伊勢神宮を訪ねた道でもあると思われる。そういう意味でここは古代の国道1号ともいえる(大正時代から戦後s27年まで国道1号は東京~伊勢神宮間だった)。武尊は伊勢神宮で倭姫から天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を拝領し、尾張に行っている。
 伊勢神宮は東征の勝利を祈る軍事的政治的橋頭堡であったのかもしれない。
 天皇の先祖が朝鮮半島から渡ってきたとすれば、それは文字を持ち、鉄器、騎馬,
造船技術を持った先進的部族であり、小国群立の倭を制圧統合できた力を持っていたものと考えて相当だ。出雲に壮大な大社が造られたのも軍事的に鉄と関係があるのではなかろうかと想像する。支配するに絶対的神は都合が良い。などと妄想はどんどん広がっていく・・・。そういうことを考えながら走るのも楽しい。
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