大雨が続く。大きな被害が出ている。自分の感覚では3日間で400mmぐらいで大きな被害がでると思っていたが、気候変動(温暖化)もあってか、近頃はかって経験したことがないような気象現象が現れる。
さて、明日は終戦記念日、ということで昨年の遺品整理で見つけた親父のものであるが、「伝単」をご紹介。
これは15日の終戦後ほどなく名古屋の捕虜収容所近辺に撒かれたもの、と推察(盆で仏壇に帰ってきていると思われるが、確認することは能わず…)。当時、父は名古屋中心部に住んでいた。
飛行機から撒かれたこういうビラを「伝単」という。日本政府が降伏したので、捕虜として、すぐに解放されるだろうと書き、アメリカ軍が衣類、食物、医薬品など最初の投下は1,2時間の内に(空中投下)すると、梱包内容、一人当たりの配分量が書かれている。(裏側は同じ内容で違う言語(何語かよくわからん)で書かれている)
右側の紙は、当時の父が訳し筆記したもので裏側に続いている。
焦土と化した街を歩き、食べ物にも事欠く物資不足の中で、捕虜となった将兵に対し、豊富な物資がきっちりと空中投下される国と戦争していたのだとの思いをいたしたのだろうと、今となっては聞けないが、想像する。
(名古屋の鳴海に捕虜収容所はあったが、名古屋市中区には東海・北陸に散在する捕虜収容所の本部事務所があったため中心部にも撒かれたのであろう…)