50号の絵の制作に取り掛かろうとしている。テーマは熊野の「楯が崎」。
楯が崎(及び千畳敷)は地磯で、国道311号から遊歩道がついていて、独身時代は冬場のグレ(メジナ) 釣りに何度通った事か。30㎝台を10匹以上釣り上げて大漁だったが、現場で魚を絞める時、真ん丸の可愛いグレの目から涙が出ているような気がして、沢山釣ることに罪悪感を覚えた事もあった。もっとも独身寮へ持ち帰り、厨房でグレの味噌漬けを大量に作ったのであるが。
自分が死んだらここで散骨してくれとなどと言っていた時期もある。乗鞍に登り始めてからは、乗鞍でまいてくれなどと言って家族を困らせているが、自分でまきに行くしかないかと・・・。
それほど、お気に入りの場所で、芝居の書割のような所で、絵ハガキのような絵になっても、一度は描いておきたいと思っている。
今日はかなた先の台風の影響で波もあり、絵にすれば面白そうだ。
独身の頃は、現場までの遊歩道、釣り竿担いで片道30分あれば十分だったが、今日は40分近く要した。若いころは休憩なしで、走るように歩いていたからな。
さて、現場で感じたことは、絵を描こうと思って見る景色は、写真や観光で見る景色とは、やや趣を異にする、ということ。簡単なスケッチもしたが、自分の家にある過去の現場の写真だけをみては分からないことが、眼でみて初めてわかった。絵を描き始めてなんども経験していることなんだが、今日もまた新鮮な経験だった。(見出しの写真、楯が崎の高さは高いところで海面から70~80mある)
今日は現場へ行くまでに三木浦の地魚燻製屋さんによって、しこたま燻製を買ってきた。昼は三木里の海岸でPAで買った万両の焼きさんま寿司を食べる。三木里の美しい海岸もやや波が高かった。車の走行は278㎞(往復)