自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

酷道421号

2011-04-17 | Weblog
 石榑峠を越える国道421号は別名「酷道」と言われている。峠に置いてある2トン車以上を通れないようにするトーチカのようなコンクリートブロックが有名である。
 その「酷道」も3月下旬に4kmのトンネルが開通して、一変したという。
 3年前の9月の災害で何箇所も土砂崩れとなり以来通行止めが続いていたので、県境の石榑峠はすっかりご無沙汰していた。それで昨日は行く予定だったのだが、雨の降りそうな黒雲に怖気づいて中止した。今日はリベンジ。
 ところが昨日の安楽越えが遅かったので少し頑張ったが、これで脚を使ってしまった。
 黒川の集落ではちょうど「花笠太鼓踊り」の祭りの行列が始まったところ。昨年は「山のたまご」へ行く途中で、この祭りを見物したのを思い出す。
 鮎河の桜はたくさんの人出。昨日とは大違い。桜も天気が良いので大いに綺麗だ。
 かもしか荘で休息して、平子峠、ブルーメの丘。今日は脚が疲れているのを感じる。
 さて永源寺のコンビニで昼食。で、421号は車が多い。列をなして走ってくる。
 紅葉の季節以上の通行量ではないかと思うほど。トンネル効果か?日登美ワイナリーも車で一杯。こんな景色は見たことがなかった。ダム湖畔の道は狭いのでなかなかストレスがかかる。裏山コースもいささか興ざめな感じだ。
 さて登りに入るが、風景は一変している。涼しげな旧道を下に見て開けた自動車道を行くのはいささか面白くない。湧水「京の水」は旧道沿いに残っていたのでボトルを満たす。いささか救われた思い。
さて4kmの長大トンネル。昨日も某所で鷹組のiさんに聞いていたとおり車道部分はいわゆる路肩部分が50cm程度と狭い。おまけにセンターライン上にはポールが並ぶ。これではポールに気を取られた車に自転車は撥ね飛ばされるという仕組みとなっている道路である。ポールはトンネル内での正面衝突を恐れた管理者が設置したのであろうが、路肩の狭いトンネル内車道を自転車が通行するとは微塵も考えられていない、世にも恐ろしいトンネルである。そのうち犠牲者が出るであろうと思われる。
 で、死にたくはないので、仕方なく車道左側の通路(歩道)を通行することに。これが車道より1.2mほど高い。自転車にまたがるとなおさら高い。「通路」は巾60~70cm程度。照明があるのでそれほど暗くはないが、黄昏時に真っ直ぐ走ることの出来ない人は乗っては通れない。おまけに高い。非常用ランプや電話が壁面からでているので、これに当たるとバランスを崩して、パイプのガードを乗り越えてしまうだろう。消火栓のあるところはパイプガードも切れている。そこには猛スピードで走る車が・・・。閉所恐怖症の気のある人もダメだ。薄暗いところで高速綱渡りをするようなものだから(滋賀県側からは下り一方)。おまけに通路はところどころ途切れており、トンネル内で何箇所か階段を上り下りする必要がある。
 しかし、いささか肩が凝ってくるようなトンネル内の通路走行も腹が立ってきたので
残り1380mで車道を走行することに。これは車がいなければ全く快適。幸い出口までに1台の車に抜かれただけだった。でもダンプだったら轢かれるね。
 車にとっての「酷道421号」は自転車にとっての「酷道」に成り代わってしまった。こういうトンネルは抗議の意味を込めて道一杯で集団走行してみたい。  走行120km
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2 コメント

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Unknown (サイクリング初心者)
2015-09-22 01:36:53
この危険なトンネルは文字通り肝を冷やしました。手すりがサドルの位置と同じくらいの高さで本当にいつ落ちて轢かれるかわからないという恐怖でした…
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Unknown (どんなべ)
2015-09-22 06:29:44
サイクリング初心者さん、初めまして。
鞍掛峠の路側帯をもう少し(50cm)広くできなかったかと、残念です。できなければ、この点検用、避難用(歩行者用)通路をもう少し下げて、設計すべきだったかと、そういう構造のトンネルを通るたび思います。今は通りますが、車道ですね。後ろにピカピカのライトを付けて。
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