そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

ついに噴出した・・・

2006-11-18 17:38:07 | Sports
スポーツ観戦は基本的に何でも好きなのだが、唯一観たり応援したりする気が起きないのがバレーボールだ。
バレー界とテレビ局と芸能事務所がグルになっての異様な盛り上げは、スポーツが本来持っている本質的な魅力を薄れさせ、選手をアイドルに祭り上げる。
というか、単純にテレビで観戦してて応援が五月蝿くて観てられないし、裏でどれだけの利権が動いているのかと想像すると、それだけで興ざめしてくる。
そもそも公平なルールの許に成り立つべきスポーツ競技であるはずが、世界大会を日本で開催するケースがどう考えても多すぎる。

そんな不愉快さをずっと感じていたのだが、今般行なわれている世界バレーで、女子のMVPに6位に終わった日本の竹下が選ばれたことを契機に、批判が噴出しているようだ。
利権の真っ只中にあるテレビでは、批判する人はけっして現れないだろうが、ネットで先行し、ついに既存メディアの中からも疑問が呈され始めた。
今朝の日本経済新聞のスポーツ面では「国際大会 かすむ権威」との見出しでかなり大きく取り上げられている。

記事から引用する。

日本戦で応援を引っ張るのが日本バレーボール協会が手配したナビゲーター。試合前、応援方法をスタンドのファンと入念にリハーサル、試合中は「日本のマッチポイントです。応援しましょう。」などと大音量で流した。

この他、テレビ中継の都合で、日本戦に限りタイムアウト時間を30秒長くする措置が取られたり、決勝戦が日本が出た5位決定戦の「前座」に回されたりした上での、竹下MVP選出。
日本チームへの過度の”肩入れ”に、国際大会としての運営に疑問の声が出ているという。

記事にもあるようにホームアドバンテージはどのスポーツにも存在する。
問題なのは、公平なはずの国際大会なのに、日本が「ホーム」になるケースが以上に多いことだ。
多額の観客収入やテレビの放映権料が見込める日本開催の大会は国際バレーボール連盟(FIVB)の懐を潤し、呆れたことに、次回2010年の世界選手権も女子の日本開催が決まっているという。

スポーツが興行としての側面をもっていることを否定するつもりはないけど、ボクシングの亀田騒動の例を見ても、節度を失えばすべてが台無しになる。
日経記事は以下のように結んでいる。

運営がお手盛りになれば50年以上の歴史を持つ大会の権威は薄れ、スポーツとしての品格を自らおとしめることになる。

まさに同感である。
誰より、利権の中で踊らされている当の選手たちは、今の状況に疑問を感じていないのだろうか?
コメント
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