スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 | |
カーマイン・ガロ | |
日経BP社 |
基本的に「新商品発表の場での基調講演」を題材にしているので、日常的な営業活動での商品提案プレゼンなどにそのまま当てはめるのは難しい面もありますが、それでもエッセンスは共通していると思います。
個人的に響いたのは以下の項目。
「一番大事な問いに答える」:聞き手は何故このアイデア/情報/製品/サービスに注意を払うべきなのか、を明快に伝える。
「ロードマップを描く」:主要メッセージが3つになるまで絞り込む。
「敵役を導入する」:聴衆が痛みを感じている部分を思い描き、問題提起する。
「禅の心で伝える」:箇条書きは避ける。1枚のスライドは1つのテーマに絞り、それを写真や画像で補強する。
「数字をドレスアップする」:データを聞き手の暮らしに密着した文脈に置き、アナロジーなどの方法で数字をドレスアップする。
例)「400万台を200日で割ると、1日平均2万台のiPhoneが売れたことになる」
「小道具を上手に使う」:計画の段階からプレゼンテーションに製品のデモを組み込む。
まあこうして並べてみるとベーシックでセオリカルなものばかりなんですけどね。
分かっていてもついつい疎かにしてしまうのが常であって。
それにしても、ジョブズがプレゼンの準備・リハーサルにかける時間と労力は尋常なものではないようですね。
こればかりは逆立ちしても真似できんなあ。