らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

手帳の始まり

2017-12-06 | 季節

スーバーの文具売り場や本屋さんに行くと来年の手帳や卓上日誌がたくさん並んでいます。
最近ではスマホやパソコンでスケジュール管理をしている人が増えているようですが、手帳もまだまだ人気のようであり、毎年、色々な手帳が販売されています。
手帳はアナログではあるものの、使いこなせれば非常に便利なツールであることから、その市場は衰えるどころか、年々微増していると言うことです。

この手帳ですが、その始まりは産業革命期のイギリスのようです。
調べてみると、現在のような記述スペースを日付で分割した手帳が初めて市販されたのは、1812年のロンドンです。
きっかけは、ロンドンの金融街で働くビジネスマンが文具店に「商品の在庫や帳簿の記録を書きとめたい」との声が寄せられたことから、店主のレッツが会社を起こし、手帳を製品化して販売しました。
売れ行きは上々で、たちまち広まり、今も世界で愛用されていると言うことです。

日本では江戸時代、検地に当たった役人が携えていた帳簿を「手帳」と呼んでいました。
1868年(明治元年)に警察手帳や軍事手帳が刷られていますが、今の手帳は1879年(明治12年)、大蔵省印刷局がフランスの日記を参考に、列車の時刻表や年齢早見表等のデータも盛り込んだ「懐中日記」を作ったのが最初と言われています。

戦後は民間企業などが年始などに社員や顧客に配る習慣が根付き、各社で手帳が作成され、配布されました。
これは正月を大切に考える日本独特の文化からのようです。

日本能率協会によるとスマホで日程管理をする人でも、大切な予定は手帳に書く人が多いそうです。
近年、経費節減などの取り組みから手帳の配布を取り止める企業も増えていますが、それでも、国内の手帳の生産数は1億冊程度で推移しているということです。
スマホが普及しても、手帳人気は依然として衰えていないようですね。