今日は天皇誕生日で祝日です。
今上陛下は平成31年(2019年)4月末日で御退位されることから、12月23日の天皇誕生日は今年と来年のみとなります。
2019年5月1日からは皇太子さまが新天皇に御即位されるので、新しい天皇誕生日は2月23日に替わります。
その結果、2019年は天皇誕生日の祝日がなくなり、2020年2月23日が新天皇陛下の最初の天皇誕生日となり、この日が新しい祝日となるのです。
従って、2019年は年間の祝日が1日少なくなります。
ところで、天皇誕生日に限らず、昔は祝日には国旗が掲げられていましたが、最近では掲げるご家庭が少ないようです。
国旗に対する国民の意識が変わったのでしょうか?
それは兎も角、国旗を掲げる時、旗竿の最頂部に金の玉が飾られていますが、この玉は何を意味しているのでしょうか?
調べてみると、古事記や日本書紀に、神武天皇の東征の際、熊野から大和に抜ける山中で神武天皇の持つ旗が付いた弓の先に八咫烏(やたがらす)が止まったと言い伝えられていて、金の玉はこの鳥を象徴しているとされています。
天照大神から道案内として遣わされたとされる八咫烏とは、熊野の神々の遣いだそうです。
伝承によると、千代包(ちよかね)という猟師がイノシシを追いかけている内に道が途絶えて何処へ行く事も出来なくなりました。
その時、八咫烏が出てきたのです。
八咫烏が先に立って静かに歩き始めたので漁師が怪しんでついていくと、この鳥は大平野と言うところで色を変え、金色に見えたと言いいます。
後に、ある人がこの事について、「金の鳥は太陽である。金の鳥は天上に遊ぶと言われており、それがこの鳥である」と言ったと言うことです。
因みに金の玉の正式名称は「頂華(ちょうげ)」といい、通信販売で日の丸3点セットとして売られているそうです。