らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

鳥居をくぐる時の作法

2017-12-27 | 季節

クリスマスが終わり、今年も今日を含めて後5日となりました。
神社や寺院では新年を迎える準備で慌ただしい事と思います。

各ご家庭でも、しめ縄や門松、大掃除などの準備をされていると思いますが、これら新年の準備は12月28日までに終わらせるのが良いとされています。
そして、すす払いは、昔は12月の13日までに終わらせると歳神様が御利益をもってきてくれると言われていましたが、現在では、これも13日~28日頃までに行なうのが主流となっています。
あと6日で新年です。
準備万端整えて、お正月には、歳神様を気持ちよくお迎えしたいものですね。

「鳥居」
ところで、初詣に行かれる神社には鳥居があります。
この鳥居は基本的に2本の柱と2本の横木によって構成されるシンプルな構造になっていますが、そのベースになっているのは「神明(しんめい)鳥居」と「明神(みょうじん)鳥居」と呼ばれる2種類です。
その違いは、直線的で質素なスタイルが神明鳥居で、曲線を用いているのが明神鳥居です。
普段は何気なくその下をくぐり抜けているかも知れませんが、鳥居は俗世界と聖域を分ける神社の門なのです。
従って鳥居をくぐることは、聖域に入ると言うことから決められた作法があります。

「鳥居をくぐる時の作法」
・帽子は必ず取ること。
・鳥居をくぐる前は軽く一礼する。この礼のことを神道では「一揖(いちゆう)」といい、一揖とは、浅いお辞儀を一回することをいいます。
 なお、「揖」は浅いお辞儀
      「礼」は30~45度の角度のお辞儀
      「拝」はおよそ90度のお辞儀
・立つ位置は鳥居の中央より左で、くぐるときは左足から踏み出します。
 参道を進むときは参道の中央を進んではいけません。参道の中央は「正中」といって、神様が通る道なので、我々が通るところではないのです。

・左が神明鳥居、右が明神鳥居です。


「狛犬」
もう一つ神社でお馴染みのものに狛犬があります。
狛犬は参道や拝殿の前に一対で置かれている神獣の像で、片方が「阿(あ)」の形に口を開き、もう一方は「吽(うん)」と口を結んでいます。
その狛犬には魔除けの意味があると言われていますが、しかし、最初から神社にいたわけではありません。
当初は宮中の魔除けのために使われていたものが、平安末期になって神社を守るようになったということです。

狛犬のルーツは遥か遠く、インドやメソポタミアに遡ります。
これらの地域では、王を守護するためにライオンの像を置く風習があったようです。
それが中国に渡って獅子に変化し、朝鮮半島を経由して日本にも伝わったとみられていますが、獅子に馴染みのなかった日本ではこの神獣をイヌと捉えたようであり、そこから狛犬と言う名になったようです。

「絵馬」
更に、絵馬を奉納することがあると思いますが、絵馬には干支や縁起物などが描かれる事もあり、馬だけではありません。
それなのに何故、絵馬と言うのでしょうか?
実は、古代には生きた馬を神社に奉納していたようです。
それが木製や紙製の馬になり、やがて板に描いた馬に変化して行きました。
つまり、絵馬は生きた馬の代わりに神へ捧げる品っだと言う意味を持っているということです。

初詣で神社にお参りする時、参考にして頂けたら幸甚です。