小泉政権の成立前後、マスコミは「日本国債が危機だ危機だ」と煽り立てました。それで日本国債は30兆円に減額され、減額された分はそっくりアメリカ国債の購入に回され、アフガニスタン戦争やイラク戦争の戦費になったのです。同じ新聞の政治面で「戦争反対」、経済面で「国債発行30兆円枠を守れ」という全く矛盾した主張が並んでいるのは、日本のマスコミの思考停止ぶりを象徴していたと思います。
どう見たって、世界最 . . . 本文を読む
「戦後の日本は実は社会主義国だったのであり、だから駄目になったのだ」という命題が、市場原理主義者のあいだで今更ながらによく語られています。「日本の官僚たちは、旧ソ連のノーメンクラトゥーラたちのように特権階級を形成し、それが業界と癒着して不効率な産業部門を温存させ、国際競争力を低下させたのだ」と。彼らのいう「社会主義」とは、田中角栄型のケインズ主義のことを指すのでしょう。
しかし、「社会主義」 . . . 本文を読む