代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

赤木さんの「希望は戦争」について一言 ―新年のあいさつに替えて―

2008年01月09日 | 政治経済(日本)
 少なくとも日本は江戸250年と第二次大戦後50年という二度にわたって、「平和でかつ格差も少ない」という状態を作り出しています。格差は確かに戦争のインセンティブになります。その意味で、資本主義は確実に定期的な戦争を必要とするシステムだといえるでしょう。  世界を見渡すと、世界でもっとも長く戦争をやっていない国はスウェーデンです。彼らはナポレオン戦争以来、200年にわたって戦争に一切関与していないのです。そして、スウェーデンの平和の裏には、格差の少ない平等な社会がありました。  そう。いま私たちが真剣に考えねばならないことは、如何にして安定した持続可能な正規雇用を創出するのかです。赤木さんの問題提起に対する回答は、それでしかありません。  民間企業が「失われた10年世代」を雇わないのであれば、国が公社でも作って全員正社員として雇うべきなのです。市場原理主義からはキッパリ決別して。そのくらいやらなければ、本当にこの国は戦争にでも突き進んでしまいそうです。 . . . 本文を読む