書評: 江宮隆之著『龍馬の影 -悲劇の志士・赤松小三郎』河出書房新社、2010年1月刊 2010年02月23日 | 赤松小三郎 「数ある大河ドラマ『龍馬伝』の便乗本の一つかなあ」などと思いながら、書店でふとこの本が目にとまった。次の瞬間、副題に「悲劇の志士・赤松小三郎」とあるのが目に飛び込んできた。「まさか」と思いながら、夢中で手に取って中を確認した。この本の主人公は坂本龍馬ではなかった。赤松小三郎なのだ。 「ああ、『まさか』が現実になったのだ!」 感動のあまり手が震え、涙があふれそうになるのをこらえられなかった。い . . . 本文を読む