代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

関税と補助金のどちらが合理的か?(全国紙経済部記者fukutyonzokuさんへ)

2011年12月04日 | 自由貿易批判
 TPP参加と関税撤廃によって、私が危惧するのは、さらなる内需の縮小とデフレの進行、賃金下落、日本の財政破たんリスクの拡大、貿易不均衡の拡大、環境破壊の拡大、天候不順等による供給不足による価格の高騰と飢餓リスクなどです。TPPを推進する方々は、これらのリスクを全く過小評価しているとしか言いようがありません。  関税はいま現在実行されているシステムですが、直接支払いやら、記者さんも必要性を認める穀物備蓄体制やら新しいセーフティネットの整備は未知の領域であり、成功の保障などどこにもありません。いちばん深刻な財政問題を、記者さんは全く問題ないかのように書いている。記者さんのその態度も「ミスリード」と言うのではないのでしょうか? . . . 本文を読む