物語なき歴史研究は最悪な物語の台頭を許す 2018年05月20日 | 長州史観から日本を取り戻す 前の記事で紹介した『現代思想』6月臨時増刊号「明治維新の光と影」所収の論文、奈良勝司氏「明治維新論の再構築に向けて」も紹介したい。じつに興味深い内容であった。 奈良氏の主張の骨子は以下のようなものだ。 戦後歴史学を担った講座派マルクス主義による明治維新物語にせよ、高度経済成長を背景に影響力を持った近代化論にせよ、冷戦の終結とバブル崩壊後、共に時を同じくして無力化してしまった。その後は、時 . . . 本文を読む