
現在発売中の『建築ジャーナル』5月号で昨年の台風19号水害で「堤防はなぜ決壊したか」という特集が組まれています。私もインタビューを受け、その記事が掲載されています。
堤防はなぜ決壊するのか、それはダムとスーパー堤防に予算を流し込むためだ、とこのブログでも論じてきました。なぜ140カ所も破堤したのか、ダムではなく堤防の強化に予算を使えばそもそも140カ所も破堤することはなかったはずです。
特集の中で、まさのあつこ氏はスーパー堤防の非現実性、大熊孝先生は千曲川破堤の原因、今本博健先生はダムの緊急放流が住民の犠牲を生んでいる問題、梶原健嗣氏は八ッ場ダムが本来であれば緊急放流に至ったこと(たまたま試験湛水中だったことが幸いした)などを論じています。以下の建築ジャーナル社のサイトから注文できます。
http://www.kj-web.or.jp/gekkan/2020/2005.html
もう一つ、水害についてスーパー堤防を推進する現行計画の問題点を指摘した論文を紹介させていただきます。
以下のリンク先の論文、国立国会図書館の国土交通調査員の専門家による論文です。論文では、スーパー堤防の機能は認めつつもも、お金と時間がかかりすぎるという非現実性を指摘し、アーマーレビー堤防のような代替策を検討しています。
国土交通調査員の立場で、これを書くのは国交省を相当に刺激すると思われます。かなり勇気の必要なことだったと思います。著者に心から敬意を表します。
山下修弘氏著「高規格堤防整備の現状と課題」
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11486059_po_083102.pdf?contentNo=1
堤防はなぜ決壊するのか、それはダムとスーパー堤防に予算を流し込むためだ、とこのブログでも論じてきました。なぜ140カ所も破堤したのか、ダムではなく堤防の強化に予算を使えばそもそも140カ所も破堤することはなかったはずです。
特集の中で、まさのあつこ氏はスーパー堤防の非現実性、大熊孝先生は千曲川破堤の原因、今本博健先生はダムの緊急放流が住民の犠牲を生んでいる問題、梶原健嗣氏は八ッ場ダムが本来であれば緊急放流に至ったこと(たまたま試験湛水中だったことが幸いした)などを論じています。以下の建築ジャーナル社のサイトから注文できます。
http://www.kj-web.or.jp/gekkan/2020/2005.html
もう一つ、水害についてスーパー堤防を推進する現行計画の問題点を指摘した論文を紹介させていただきます。
以下のリンク先の論文、国立国会図書館の国土交通調査員の専門家による論文です。論文では、スーパー堤防の機能は認めつつもも、お金と時間がかかりすぎるという非現実性を指摘し、アーマーレビー堤防のような代替策を検討しています。
国土交通調査員の立場で、これを書くのは国交省を相当に刺激すると思われます。かなり勇気の必要なことだったと思います。著者に心から敬意を表します。
山下修弘氏著「高規格堤防整備の現状と課題」
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11486059_po_083102.pdf?contentNo=1
https://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/06925573525dd19eed84a35cdb34bde1
代替案のための弁証法的空間 Dialectical Space for Alternatives
米ダム決壊で数千人避難 新型コロナ感染懸念 車中で過ごす人も
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012438791000.html
NHK NEWS WEB
管理人様が恐れていたことが現実に起きてしまいましたね。アメリカの人たちも気の毒です。