昨日のエントリーへの加筆です。昨日のエントリーでは、市民参加の下で郵貯を環境保全や福祉の増進を目的とする戦略的政策金融機関に転換せよという室田武氏の構想を紹介いたしました。こうした構想にはニ言目には、「民業圧迫」という批判が来るかと思いますので、それに関して一言加筆いたします。
私は、郵貯が環境産業や、福祉、教育などの公共的ベンチャービジネスのための戦略的融資機関になることは、民業を大いに助けると思います。
民間銀行はそうした新しいベンチャーのプランに融資することはどうしても及び腰になります。間違った融資をすれば銀行が破綻する危険だってあるのですから、これは当然のことでしょう。
どのくらい収益性があるのか実験してみなければ分からないという不確実性を伴うのがベンチャーの特質です。だから民間銀行はベンチャーを育成できないのです。
もし郵貯が、リスクよりも公共性と未来志向を優先する市民参加型の政策金融機関になればどうでしょうか。民間銀行に代わって、事前のリスク調査、収益性調査を、実際の融資実験によって実行してくれる金融機関が誕生することになります。失敗したらそれまでですが、もし成功すれば、次からは民間金融機関は同様なプロジェクトに安心して融資を行なうことが可能になるわけです。
これは民間銀行にとって非常に美味しい話しであると思うのです。自分達に代わって、郵貯が事前にリスクや収益性の実験をしてくれるというのですから。
ここで、郵貯と民間銀行は戦略的に分業体制を構築すべきかと思います。郵貯が一度実験をしてその収益性が証明された新産業分野に関しては、次からは郵貯は手を引いて、民間金融機関に委ねるのです。民間銀行はとくに担保を取らなくても、安心して融資をすることが可能になります。
民間金融機関の皆様、如何でしょうか?
私は、郵貯が環境産業や、福祉、教育などの公共的ベンチャービジネスのための戦略的融資機関になることは、民業を大いに助けると思います。
民間銀行はそうした新しいベンチャーのプランに融資することはどうしても及び腰になります。間違った融資をすれば銀行が破綻する危険だってあるのですから、これは当然のことでしょう。
どのくらい収益性があるのか実験してみなければ分からないという不確実性を伴うのがベンチャーの特質です。だから民間銀行はベンチャーを育成できないのです。
もし郵貯が、リスクよりも公共性と未来志向を優先する市民参加型の政策金融機関になればどうでしょうか。民間銀行に代わって、事前のリスク調査、収益性調査を、実際の融資実験によって実行してくれる金融機関が誕生することになります。失敗したらそれまでですが、もし成功すれば、次からは民間金融機関は同様なプロジェクトに安心して融資を行なうことが可能になるわけです。
これは民間銀行にとって非常に美味しい話しであると思うのです。自分達に代わって、郵貯が事前にリスクや収益性の実験をしてくれるというのですから。
ここで、郵貯と民間銀行は戦略的に分業体制を構築すべきかと思います。郵貯が一度実験をしてその収益性が証明された新産業分野に関しては、次からは郵貯は手を引いて、民間金融機関に委ねるのです。民間銀行はとくに担保を取らなくても、安心して融資をすることが可能になります。
民間金融機関の皆様、如何でしょうか?
私がこのブログを作り始めた趣旨はそもそも、「ダメ公的機関」vs「弱肉強食の民間」という最悪な二つの選択肢による対立図式を乗り越えるオルタナティブを提示しようという意図でした。まだまだ改革のための具体的なアイディアは不足しているので、腐敗を防止するための良いアイディアなどございましたら、どんどん書きこんで下さると嬉しく存じます。
また、この問題は新しいエントリー記事でも論じていきますのでよろしくお願いいたします。
ただ、私など、改革案を考える際の選択肢の図式が、ダメ公的機関 vs. 弱肉強食の民間というように二者択一的で、選ぶに選べないという感じでした。
それに対し、関さんの代替案は、市民参加によって公的機関の社会的調整機能を働かせるという、つまり公的機関に公共性を確立していくという案なので、興味深いです。
ただ、これまでの不正の数々をみると、公的機関がどこまで公共性のある機関になりうるのだろうかという疑念がぬぐえません。それは市民参加が弱かったからで、強くなれば公共性が確立できるのでしょうか?