延安近郊での調査中、私が宿泊させていただいていた横穴式の住居・ヤオトン(窑洞)です。食事は農家の家庭料理をご馳走になっておりました。ちなみに、この地域では年間降水量が400mmほどしかない少雨地域であり、コメを栽培できません。主な穀物は小麦、コウリャン、アワです。私は毎日アワのお粥を食べていました。美味しかった。
『SAPIO』や『諸君!』のような反中国雑誌でしたら、こうした情報をもとにして「黄土高原の農民はいまだに穴居生活で、食事はコメもなくアワのお粥だ! なんて酷い国なのだ! 農民がかわいそうだ。崩壊だ崩壊だ。わー!」とか絶叫しながら攻撃するのかも知れませんが、そんなことはございません。
ヤオトンは、夏は涼しく冬は暖かく、黄土高原の気候風土に見事に適応した理想的な住居です。事実、この村にいた際村長さんが、「外国人をヤオトンに宿泊させるのはちょっと失礼だ」とおっしゃって、途中から道路沿いの鉄筋コンクリート製のゲスト・ハウスに移ることになりました。鉄筋コンクリートの建物は、熱いしうるさいしで、ヤオトンに比べてとても住みづらかった。ヤオトンが如何に快適な住居かを実感した次第です。黄土高原の人々がヤオトンの生活に固執するのが納得できました。単純にそれは、ヤオトンの方が住みやすいからなのです。
食事もその地域の気候風土に適合したものを食べる、地産地消・身土不二の原則が理想だと思います。コメが採れないところで、無理してコメを食べる必要はないのです。私はこのとき初めてアワのお粥を食べましたが、その美味しいのに驚いた次第です。
『SAPIO』や『諸君!』のような反中国雑誌でしたら、こうした情報をもとにして「黄土高原の農民はいまだに穴居生活で、食事はコメもなくアワのお粥だ! なんて酷い国なのだ! 農民がかわいそうだ。崩壊だ崩壊だ。わー!」とか絶叫しながら攻撃するのかも知れませんが、そんなことはございません。
ヤオトンは、夏は涼しく冬は暖かく、黄土高原の気候風土に見事に適応した理想的な住居です。事実、この村にいた際村長さんが、「外国人をヤオトンに宿泊させるのはちょっと失礼だ」とおっしゃって、途中から道路沿いの鉄筋コンクリート製のゲスト・ハウスに移ることになりました。鉄筋コンクリートの建物は、熱いしうるさいしで、ヤオトンに比べてとても住みづらかった。ヤオトンが如何に快適な住居かを実感した次第です。黄土高原の人々がヤオトンの生活に固執するのが納得できました。単純にそれは、ヤオトンの方が住みやすいからなのです。
食事もその地域の気候風土に適合したものを食べる、地産地消・身土不二の原則が理想だと思います。コメが採れないところで、無理してコメを食べる必要はないのです。私はこのとき初めてアワのお粥を食べましたが、その美味しいのに驚いた次第です。