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テンポラリー/プロビジョナルを考える

2013-01-10 16:47:59 | Weblog
当院のテンポラリーは、私が治療上必要と判断し、
自分でその仮歯を作って、自分自身がこだわっていじっているから、
通常患者に費用をもらっていない。
治療上さらにプロビジョナルが必要な過程の場合は
1歯2100円の自費負担をもらっているが
臨床上、テンポラリーやセカンダリーPRは、
自作なので別に仮歯代なんて欲しいと思ったことがない。

巷でいうこの仮歯、外注で行なっている理由もあると思うが、
このテンポラリーを自費で1歯2100円
プロビジョナルRでも1歯2100円の患者の自費負担をしてもらうところが多いが、
高いところでは1歯5250円~15750円もするところがある…。
別に各医院の方針で仮歯に対して費用を請求することは悪いと言っていないので
誤解はしないで欲しい。
確かに仮歯は保険でできないので、自費費用徴収するのもよいが、
費用をもらうのであれば、それなりのプロビジョナルRの本来の定義を
明確に反映しているものであって欲しい。
そのようなものとは到底言い難いものが時に見受けられる。

プロビジョナルの定義において、
プライマリーorセカンダリー プロビジョナルRは
歯周組織の調和を評価、観察するだけでなく、歯周組織の自己治癒再生能力を
与える時間も具備されたものであることを忘れて欲しくない。
口腔内環境を悪化させるような仮の物をどんどん入れて、費用請求するって
いかがなものか。
審美歯科を掲げるのであればなおさらである。

このブログでよく言っていることだが、
銭儲けをしたいのであれば他の商売をすればよい。
我々の医療行為は、患者にとって有益であり、無害でなければならないのだ。

無償で仮歯を作ることは良い方針でもないことはわかる。
でも、もし費用がかかるならいらないって言われて、
行いたいことができないなら、
別に費用請求しなくてもいいのでは…と思うようになった。
確かに経営上採算が合わないことも事実だが
『仮歯を煮詰めることを楽しむ』、趣味の領域になるが、
 チェアータイムロスと医院経営は大変になる反面
歯科医療人の誇りと自己満足感は良いものですよ!

みなさんも ためしてガッテン