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テンポラリーを考える 2

2013-01-24 13:07:47 | Weblog
前回の記事の続きだが、一つの臨床例をあげてみた。

保険診療症例であるが、このように
保険診療であっても多数歯にわたり処置しなければ
ならないものは、ハイジーンのことも考慮し
現状の口腔内環境を改善してあげる必要がある。
そこでテンポラリーを行うのである。
その根底にある意義はここでは明記しないが
ヒントは初期治療について考えてもらうと、
意義の予想はできると思う。

また、保険診療において、パノラマと10枚法の算定については
一初診につき一回だけしか算定できない問題が確かにある。
また、10枚法を初診、再評価、2回目の再評価、ファイナル時と
4回ほど行うと当然、3回分は算定できないので
無報酬での行いになる。
ゆえ、自分自身のスキルの評価を行うためには仕方ないことである。

いかに保険点数をうまく算定できるかに、こだわることより
いかに目の前にある症例の問題を解決していくかに、こだわるのが
医療の本質である。

それにしても、出来高払い制の保険歯科医療の最大の問題は
ちゃんとしたステップをふめばふむほど医院は採算があわない。
厚生労働省も保険点数を決めるなら、
我々のこのような苦労と姿勢をもっと考えてほしいものである…