
私の所有するLPは英国モノラル盤ではあるが後にリリースされた再発ものである。プレーヤーも安価な「一応聞ける」たぐいのものだが、久しぶりに聴くこのアルバムの迫力はやはり凄い。前作の1曲目I Saw Her Standing Thereのカウントによる入り方も衝撃的だったが、この2作目もイントロなしのサビからいきなり始まるIt Won’t Be Longだ。さらにカヴァー曲が6曲で、レノン/マッカートニー作7曲、そして初のハリソン作1曲の構成となっている中、ポールが単独で書いたというAll My Lovingだけは良い意味で異色の曲に聞こえる。万人の心を捕らえるキャッチーさがすでに満ち溢れている。私にとってはこの曲の存在だけでもこのアルバムの存在価値が高いのだ。
予約だけで30万枚、そして発売後21週にわたりチャートの1位をキープしたそうだ。ジョージが2曲、リンゴが1曲リードヴォーカルをとるなど、演奏だけではないバンドとしての一体感も充実した1枚だと思う。
さて追体験、次は1964年1月20日発売、キャピトル盤Meet The Beatles!である。