本日届いたFROST*5年ぶりの新譜、プログレファンである私を久しぶりに興奮させる素晴らしいアルバムだ。例えば1曲目のDAY AND AGEは12分の大作。2コードが繰り返される疾走感あるイントロの後、転調気味に歌が入り、早速その世界に引き込まれる。奥行きのあるサウンドにやがてドラムのソロが続き、これぞプログレという展開。ギターもシンセもテクニカルなフレーズやソロが出てこないのだが、アンサンブルと不思議なサウンドコラージュで充分聞かせてくれる。そして歌が再開しシンセのソロが聞こえ出しながらフェードアウト。凄い、この1曲だけでプログレを堪能できる。
FROST*はメンバーがジェム・ゴドフリー(key)、ジョン・ミッチェル(g)、ネイサン・キング(b)の3人となった。ドラマーのクレイグ・ブランデルがスティーヴ・ハケット・バンドに加入したためである。そして本アルバムでは3人のドラマーが参加している。その中の一人は、キング・クリムゾンのパット・マステロットだ。18年12月のクリムゾン札幌公演後にそれについてインスタグラムに投稿したら like をくれたことを思い出す(こちらの記事)。
同氏はアルバム終盤の2曲でドラムをたたいているが、その2曲を含む3曲は切れ目無く続きまるで20分にわたる組曲のようで、曲調も壮大かつ緩急ある構成でアルバムのハイライトとも言える。終曲のドラマチックな展開の中での重たいドラムサウンドが心地よい。
今回久しぶりに国内盤(Blu-spec CD2)で購入したのだが、ボーナストラックと詳しい解説付きだったのが良かった。ということで、ほんの第1印象の紹介であるが、当分ヘビーローテーションとなりそうな1枚だ。