ヤマハのFG愛好家には80年代の名器と謳われているらしいFG-400D。妻が高校生の頃買ってもらったという一本である。かつて、もう弾くことはないので処分してと言われたことがあるが何とか確保。ただ、私も詳しいことは知らなかったのでネットで検索。
トップはエゾ松単板、サイドバックはパリサンドル(合板)。ネックはナトー、指板と下駒はローズウッド。ペグは前期TM-30Dのゴールド仕様、というスペックである。長年放置しており弾きづらい状況が生じていたためリペアに出したことがある(ここに記載)。そして、弾きやすく、きらびやかで大音量を出すギターとして戻ってきた。
エゾ松は北海道で取れ主にピアノ用の響板材とのことだが、そのためかヤマハがギターのトップ材として使用。今は貴重で、ギターには使われていないと聞く。見ると所々黒く変色している部分があるが、逆にそこが良い雰囲気を出している。サウンドホール周りやバイディングの装飾、ゴールドのペグも豪華。バックの木目も際立っており目を引く。メインとして毎日弾くわけではないが、時々味わってみたい音色と魅力を持つギターである。