2014 年に入手した68年製YAMAHA FG-150について本ブログ3度目の登場である。
傷が多くて見かけは良くないが、相変わらず良く鳴ってくれるギターである。音の余韻の豊かさはMartinの方が勝るが音量的には素晴らしいものがある。それに何と言っても小ぶりで軽くて抱えやすい。従って持ち運びも楽。トラスロッドの調整後、現在 extra lightゲージ弦を張っていて弦高は6弦12フレットで約2.5mm。弾く分には全く問題がない状態。
ところで、この54年前のギターだがいくつか気になる点がある。1点目はナットの切り込み位置の不揃い。これは以前にも書いた(ここのページ)のだが3弦と4弦の間が7.5mmあり、7mm弱の他弦の間隔よりわずかに広い。ナットがオリジナルなのか付け替えられたものなのかは不明。見た目の古さは新しく換えられたようには見えないのだが。FG-150を紹介している動画サイトなどで確認してみたのだが、この部分をズームしている人はいないので相変わらず謎のままである。
2点目はヘッドのペグの位置。写真のようにYAMAHAと刻まれている(写真小さくて見えませんね)ことからこれはオリジナルのペグだと思うのだが、3弦のもの(左上)が左に傾いて取り付けられている。4弦(右上)と比べても傾きが違って不自然。これは他の動画で見たら縦にまっすぐ並んでいる個体があったので、意図的にそうしているのだろうか。何らかの不具合があって、問題にならない程度にネジの位置を変えたのかもしれない。これまた謎である。
だが、私としては大きな支障はない。今までたくさん弾かれてきたのだろうな。50年以上もちゃんと鳴ってくれる楽器をつくり出すYAMAHAの凄さを改めて感じつつ、脳の活性化のため今日も弾いていこう。
<追記>
FG-150とMartin M36をメインに演奏した安全地帯のカバー「悲しみにさようなら」をYouTubeにアップしました。限定公開ですが、ギターの音色をぜひお聴きください。下の画像からどうぞ。