50年後の追っかけビートルズも、とうとう実質的ラスト・アルバムまで来てしまった。
ビートルズのオリジナル・アルバムの中でサージェント・ペパーズと並んで好きなのがアビー・ロードである。アルバムとしてフルに聞いたのは、確か中学生の頃だったと思うが、この中に収録されているCome TogetherやOh Darlin'がラジオのヒットチャートで流れているのは小学生の頃に聞いた記憶がある。
なぜ好きかと問われれば、まず捨て曲がない名曲揃い。私は完全にポール派だが、リンゴの大傑作と思うOctpus's Garden、そしてジョージのSomethingやジョンのBecauseなどメロディアスな私好みの曲が揃っている。(ちなみにBecauseやMaxwell's Silver Hammerではモーグ・シンセサイザーが使われていると思われるが、そうだとしたらこれらの曲で私は初めてシンセの音を聞いたことになる。ビートルズの革新性に脱帽!)そしてI Want Youのコーダはまるでプログレだと感じるし、B面のメドレーは組曲のように見事に構成され、ドラマティックな展開が感動的なのは誰もが認めるところだろう。さらにビートルズ節と言って良いコーラスワークとポールの弾くベースギターのフレーズの凄さにいつも聞き惚れてしまう。
後に知ったのは、これがLet It Be セッションの後に録音されたということ。映画を見て悟ったビートルズのバラバラな様子に、その後四人が結集してこれほど素晴らしいアルバムを作るとは、まさに奇跡の作品だ。実際には、資金不足を解消するためなどビジネス的な思惑も多々あったようだが、結果的に大傑作アルバムが完成した。
私自身の初の海外旅行でロンドンに行った時の一番の目的が、ポール死亡説まで生み出したスタジオ前のアルバムジャケットに写った横断歩道を歩くことだったのはこちらで述べた。リリースが69年だったから行ったのはほぼ20年後のことである。ビートルズと同じ場所を歩いたという事実に大きな感動を覚えたものだが、どういう経緯かEMIスタジオの敷地内の玄関前で記念写真を撮ることもできた。
さて、我が家にあるAbbey RoadアナログはAP-8815番号のLP国内盤と17年にdeagostiniからリリースされたジャケ写真の色合いがかなり違って見える(明るい?薄い?)made in E.U.のリマスター音源盤。国内盤はかろうじて帯があるが悲惨な状況。両盤を比べると特にB面のカッティングにおいてEU盤には曲間の区切りが見られないせいかレーベルと溝の間がかなり広い。音的には最新プレスということもあるだろうが、こちらの方が音圧が高いように聞こえた。50年前に発表された当時、イギリスでは18週、アメリカでも11週という長期間にわたってチャートの1位をキープしたそうだ(出典:THE BEATLES MATERIALS〜レコード・コレクターズ4月増刊号)。
リミックス音源の50周年記念エディションは27日発売なのでタワーレコードに注文した私の手元に届くのは数日後になるのだが、最初のリリース時からステレオだったこのアルバム、どのように音が再構成されているのか聞くのが楽しみである。何はともあれ、今日は中学生の頃に買った国内盤LPに針を落として奇跡のアルバムを再体験するとしよう。
ビートルズのオリジナル・アルバムの中でサージェント・ペパーズと並んで好きなのがアビー・ロードである。アルバムとしてフルに聞いたのは、確か中学生の頃だったと思うが、この中に収録されているCome TogetherやOh Darlin'がラジオのヒットチャートで流れているのは小学生の頃に聞いた記憶がある。
なぜ好きかと問われれば、まず捨て曲がない名曲揃い。私は完全にポール派だが、リンゴの大傑作と思うOctpus's Garden、そしてジョージのSomethingやジョンのBecauseなどメロディアスな私好みの曲が揃っている。(ちなみにBecauseやMaxwell's Silver Hammerではモーグ・シンセサイザーが使われていると思われるが、そうだとしたらこれらの曲で私は初めてシンセの音を聞いたことになる。ビートルズの革新性に脱帽!)そしてI Want Youのコーダはまるでプログレだと感じるし、B面のメドレーは組曲のように見事に構成され、ドラマティックな展開が感動的なのは誰もが認めるところだろう。さらにビートルズ節と言って良いコーラスワークとポールの弾くベースギターのフレーズの凄さにいつも聞き惚れてしまう。
後に知ったのは、これがLet It Be セッションの後に録音されたということ。映画を見て悟ったビートルズのバラバラな様子に、その後四人が結集してこれほど素晴らしいアルバムを作るとは、まさに奇跡の作品だ。実際には、資金不足を解消するためなどビジネス的な思惑も多々あったようだが、結果的に大傑作アルバムが完成した。
私自身の初の海外旅行でロンドンに行った時の一番の目的が、ポール死亡説まで生み出したスタジオ前のアルバムジャケットに写った横断歩道を歩くことだったのはこちらで述べた。リリースが69年だったから行ったのはほぼ20年後のことである。ビートルズと同じ場所を歩いたという事実に大きな感動を覚えたものだが、どういう経緯かEMIスタジオの敷地内の玄関前で記念写真を撮ることもできた。
さて、我が家にあるAbbey RoadアナログはAP-8815番号のLP国内盤と17年にdeagostiniからリリースされたジャケ写真の色合いがかなり違って見える(明るい?薄い?)made in E.U.のリマスター音源盤。国内盤はかろうじて帯があるが悲惨な状況。両盤を比べると特にB面のカッティングにおいてEU盤には曲間の区切りが見られないせいかレーベルと溝の間がかなり広い。音的には最新プレスということもあるだろうが、こちらの方が音圧が高いように聞こえた。50年前に発表された当時、イギリスでは18週、アメリカでも11週という長期間にわたってチャートの1位をキープしたそうだ(出典:THE BEATLES MATERIALS〜レコード・コレクターズ4月増刊号)。
リミックス音源の50周年記念エディションは27日発売なのでタワーレコードに注文した私の手元に届くのは数日後になるのだが、最初のリリース時からステレオだったこのアルバム、どのように音が再構成されているのか聞くのが楽しみである。何はともあれ、今日は中学生の頃に買った国内盤LPに針を落として奇跡のアルバムを再体験するとしよう。