ちょっと風邪気味…なもんでグテーッと寝転んで、音楽を聴いてます(仕事、サボっちょるがな)。
「真冬に広大な屋敷でひとり、終日シベリウスを聞いている女」…という文章が、何かのサスペンス小説にありましたね。そんなコワイ女になってしまいそうです。「広大な屋敷」ではなく「狭い6畳」ですけどさ。いや、だってシベリウスって一人で聞いてると暗いわよ。めり込むわよ。
ジョン・バルビローリ指揮・ハレ管弦楽団の「シベリウス」。「フィンランディア」「カレリア組曲」「ポホヨラの娘」…と収録されてますが、いかにも~な北欧的タイトルです。「レミンカイネンの帰郷」なんて、まんま北欧神話です。
お目当ては、ジョニーが前の前のシーズンのSPで使った「悲しいワルツ」なんですが、これ、すご~く遅いの。「えええ!?」とのけぞる位。タラソワ振付版はかなりアップテンポで、滑りやすくしてある。同じ曲とは思えません。
「死がせまってきている病床の女性が、夢の中でワルツを聞き、それにつられて起き上がり訪れた客とともに踊る。クライマックスに達した時、扉をノックする音にワルツは破られて、客は消え、戸口には「死の影」が立っている…
(東芝EMI 藤田由之 解説文より)
とまあ、「悲しいワルツ」のストーリーはこんな感じ。ひええええ。ジョニー、アンタ、「死にそうな女性」の役を演じているのですか…(まあ、そういうダイレクトな振付はなかったが)。でも、ちょっと「ばらの精」の悲劇バージョンみたいで面白い。このSPのプログラムが私は大好きで、「北ヨーロッパの陰鬱」なムードを醸しだしているジョニーが、とてもとても魅力的でした。タラソワさんがこの曲を持ってきた、ってところがね。やっぱりセンスが素晴しいわ。
でもまあ、シベリウスってやっぱ重い。けだるい。つうか、高尚過ぎて難解。「トゥオネラの白鳥」という曲も入っていて「まあ、綺麗なタイトル!」と期待してたんですが、これが「長くて暗くて寒い冬」というイメージで、とてもじゃないけど仕事のBGMには向きまへん。どよよ~んとしてる。もっと「北欧の青い森・メルヘン」みたいな…ええ、リレハンメル五輪の開会式ね。シャンシャンシャン♪って、鈴つけた馬がソリを引くアレね。あんなイメージ…を勝手に期待していた私には、ちょっとオドロキでした。シベリウス。
でも…この「陰鬱さ」。好きになりそう。クセになりそう。毎日じゃ嫌だけど、たま~にナイーブな気持ちに浸りたい時なんか良いわね。「ラテンじゃ~。祭りじゃ~。わっはっはー」ってな音楽よりは、どっちかっつーと「シベリウス的」暗さ、好きかな、わたしは。「6畳和室」には合いませんけどさ。
「真冬に広大な屋敷でひとり、終日シベリウスを聞いている女」…という文章が、何かのサスペンス小説にありましたね。そんなコワイ女になってしまいそうです。「広大な屋敷」ではなく「狭い6畳」ですけどさ。いや、だってシベリウスって一人で聞いてると暗いわよ。めり込むわよ。
ジョン・バルビローリ指揮・ハレ管弦楽団の「シベリウス」。「フィンランディア」「カレリア組曲」「ポホヨラの娘」…と収録されてますが、いかにも~な北欧的タイトルです。「レミンカイネンの帰郷」なんて、まんま北欧神話です。
お目当ては、ジョニーが前の前のシーズンのSPで使った「悲しいワルツ」なんですが、これ、すご~く遅いの。「えええ!?」とのけぞる位。タラソワ振付版はかなりアップテンポで、滑りやすくしてある。同じ曲とは思えません。
「死がせまってきている病床の女性が、夢の中でワルツを聞き、それにつられて起き上がり訪れた客とともに踊る。クライマックスに達した時、扉をノックする音にワルツは破られて、客は消え、戸口には「死の影」が立っている…
(東芝EMI 藤田由之 解説文より)
とまあ、「悲しいワルツ」のストーリーはこんな感じ。ひええええ。ジョニー、アンタ、「死にそうな女性」の役を演じているのですか…(まあ、そういうダイレクトな振付はなかったが)。でも、ちょっと「ばらの精」の悲劇バージョンみたいで面白い。このSPのプログラムが私は大好きで、「北ヨーロッパの陰鬱」なムードを醸しだしているジョニーが、とてもとても魅力的でした。タラソワさんがこの曲を持ってきた、ってところがね。やっぱりセンスが素晴しいわ。
でもまあ、シベリウスってやっぱ重い。けだるい。つうか、高尚過ぎて難解。「トゥオネラの白鳥」という曲も入っていて「まあ、綺麗なタイトル!」と期待してたんですが、これが「長くて暗くて寒い冬」というイメージで、とてもじゃないけど仕事のBGMには向きまへん。どよよ~んとしてる。もっと「北欧の青い森・メルヘン」みたいな…ええ、リレハンメル五輪の開会式ね。シャンシャンシャン♪って、鈴つけた馬がソリを引くアレね。あんなイメージ…を勝手に期待していた私には、ちょっとオドロキでした。シベリウス。
でも…この「陰鬱さ」。好きになりそう。クセになりそう。毎日じゃ嫌だけど、たま~にナイーブな気持ちに浸りたい時なんか良いわね。「ラテンじゃ~。祭りじゃ~。わっはっはー」ってな音楽よりは、どっちかっつーと「シベリウス的」暗さ、好きかな、わたしは。「6畳和室」には合いませんけどさ。