上砂理佳のうぐいす日記

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プロセスが大切

2007-12-20 | 07-08 コンペとショー
 ええ、GPFのEXは結局、まだ見てません(笑)。編集して見よっと…CS待ちかな。
ドムニナ&シャバリンがダンスは優勝したんですねえ~。好きな組ですが、今季のFSのワルツはちょっと…私は好みじゃない(笑)。やっぱりデロベル組のFSが一番好き。
でも、アイスダンスは、CD+OD+FDの総合ですもんね。前みたいに「滑る前から順位が決まってる」と言われることなく、ほんの少しのミスで(ツイズルが合わなかったとか)ゴロゴロ順位変動があるので、試合としてはエキサイティングで面白い。それに何よりGPシリーズを見てて、ODの「民族舞踊」が楽しくてたまらないのです(^^)。

ペアは、遂にサフチェンコ&ゾルコビーが中国ペアを抜きました。オドロキ。でも、サフチェンコ組はすごく好き。アイスダンス的な1本のストーリーのようで、「演じる」ことが上手い。見ていて惹き込まれます。二人の描く「軌跡」が独創的で面白い。
でも、中国ペアのダイナミズムも「これぞペア!」って感じで好きだし…難しいなあ。悠子ちゃん達も勿論、応援しています!祝・GPF進出~^^

女子は、真央ちゃん良かったですねー。
FSはもう、スピードの中を風にように駆け抜けていって。独特の軽いジャンプがポンポンポーンと決まる。実に爽快でした。見事。それに、ストレートラインステップが良かった!音楽によく乗っていて高揚感がありました。あんなに細いのに、真央ちゃんのスタミナってすごいな~^^
ユナちゃんはロシア杯の時が最高だったけど、今回も良かった!
真央ちゃんが抽象表現だとしたら、こちらはストーリー性を感じさせるプログラム。もう私、演技構成まで頭に叩き込まれてしまった(笑)。ジャンプだけでない「魅せる」プロですが、昨年の「はかない少女」から一転して大人っぽく、ダイナミズムさえ感じます。
コストナーも、地元でいい演技が出来て良かった^^やっぱりドボルザークのこの曲が好きで、CD買ってしまった(笑)。振付と音のとり方が個性的で好き。
ゆかりんも素敵だったし…3Aも素晴しかったけど、スピンがやはりいい。SPは特にスピードに乗って、ベストの出来だと思いました。
女子はマイズナーの不調が気の毒でしたが、ハイレベルで見応えありました。ある意味たしかに「美の世界一決定戦!」かも(笑)。
選手達、「ありがと~★ぶらぼ~★」です。

男子は放映自体、あきらめてた…(昨年より状況悪化)。
ジョニー、ケビン、パトちゃんのFS、CSでやってくれるのかな~。やっぱり全員やって欲しかったですよね。たった6人なのに。なんで男子の演技の合い間に、女子のバックステージを挿入するか?テレ朝?
今日、毎日新聞で、2位になった真央ちゃんと大ちゃんへの「課題」が記事として載っていましたが、書き手はフィギュア番の(?)K記者。しばらく「亀田叩き」で忙しく、フィギュアはスルーだったのに、GPFで急に登板されました(笑)。
以前よりは叩かなくなったけど…なんかマト外れな指摘だと思ったなあ。もっとも新聞は紙面の都合で字数が限られるので、全てを正しく掲載しているわけではないでしょうが。
大ちゃんへは「複数の4回転が必要」。真央ちゃんへは「ジャンプの精度を高めること」…当っているようで何か当っていない。
男子はもうとっくに、「4回転2本入れたらチャンピオン(あ、川柳みたいだ)」という単純な時代ではなくなってる。「総合力」の時代やわ。
ジャンプもスピンもステップもプロの表現力も…全てが高いレベルで揃ってる人が勝つ、ということ。旧採点法でも結局、チャンピオンになる人はそういう人だったけど、今は個々のエレメンツに点数がつくから、尚一層厳しい時代になっている。
でもよく考えたらこれって結局、大ちゃんがオフィシャルブックで語ってる「自分の究極の理想のスケート」と一緒やん!
…だから、目指している道は正しいんだろな。きっと。
「4回転2本!優勝!」を目標としてフリップに掲げてきた大ちゃんですが、それはやはり解りやすく書いてるのであって、他の要素もナントカしなくてはならない!としっかり思っていると思います。
もう、フリップに書くのは「!」だけでいいでしょう。
それだけで伝わるよ(笑)。

女子は今季は「wrong edge」の問題が大きく、それを抜きには語れなくなってますよね。真央ちゃんも美姫ちゃんも、苦戦している選手は皆、ルッツかフリップで問題を抱えていて、それが心理的にも不安をもたらしているというか。
4回転や3アクセルのある男子と違って、女子はこの2種類のジャンプが大きな得点源なのだから、上位の選手ほど影響がある。しかしここまで、とは思いませんでした。
ユナちゃんだけが、以前からジャンプの踏み切りにほとんど問題が無かった人なので、動揺することなくジャンプが跳べる。結果、他のエレメンツや表現にも気を配る余裕も出る。
今はその違いが出ているだけで、真央ちゃんも美姫ちゃんもジャンプはもともと素晴しい。踏み切りの矯正だけ乗り越えられたら…だから「ジャンプ精度を高めよ」という注文は、「wrong edge」問題をからめて書かないと説得力がない。
まだ五輪まで時間はあるので、今は過渡期というか混乱期なのではないでしょか。

あと、K記者の評では、真央ちゃんは「表現力で劣る」ということになっていますが、それはちゃうでーと叫びたい(笑)。
演劇的に表現することだけが「表現」じゃない。滑っているだけで、ジャンプを跳ぶだけで、パーッと何かをお客さんに伝えることが出来る人もいる。
真央ちゃんは「浅田真央」というジャンルの人で、誰にも似ていない。
彼女だけが持っている輝きを100%開放出来た時、お客さんは感動で立ち上がるんだろなあ、と思います。
今回のGPFのFSを見ていて、真央ちゃんが困難にめげずに立ち向かう姿は、とても美しく強かった。「男気」すら感じました(笑)。
テレ朝の下手な演出などいらない。しなやかで可愛いけれど、やっぱり彼女は「アスリートの美」なんだな、と思いました。
ほんとに、あれはナマで見ていたかったな。良かったあ。

色々とマスコミに叩かれたり、ジャッジに注文もつけられ、選手は大変だと思いますが、これだけ採点がこみ入って複雑な時代になったら、この先どうなるんだろう?とも思います。
良い結果がすぐに出なくても、挑戦する気概は美しく感動する。頂点に立つことそのものより、そこまでのプロセスが好き。
どんな風にして困難に立ち向かっていくのか、見続けていきたいし、やはり応援したくなります。「せずにはおれない!」って感じ。
…スポーツの記者もその辺を書いて欲しい。
どういう練習をして、以前よりどこが良くなったのか、とか。
苦手を克服するために、今、こういう練習を試している、とか。
一般の人はそれを知ることはできないのだし、それを取材してくるのが記者の仕事とちゃいますか。
結果が出なかった時に批判するのは、幼稚園の子供でも出来る。必要以上に持ち上げたり叩いたりするよりも、選手やコーチ・スタッフの、日々の努力の過程を伝えて欲しい。装飾しないで。ありのままに。
そんな記事って意外とありそうでないのよ。読みたいです。切に。
コメント (8)
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