今年も8月6日がめぐってきました。
広島の空はどうだったのでしょう。
私が初めて平和記念公園を訪れた時は、空は抜けるような青でした。
公園の中に、印象的な「原爆の子の像」が建立されていました。
佐々木禎子さん。広島で被爆したのち、白血病で亡くなった少女は、病気が治るよう鶴を折るのが好きだったとか。はばたく鶴と共に願いを込めた両手で天を仰ぎます。
後ろから見た像。周りには同じく踊るような子供たちが。
希望にあふれているように、見えました。
青い空と広いおだやかな公園、歩いているといろんな思いがめぐりました。
大阪に帰ってからいろいろネットで調べていると、この像は禎子さんの中学の同級生だった方たちが、寄付を募り建立にこぎつけたそうですね。
国が建てたものとばかり思っていました。
同級生だった方たちはもう70代ということで、当時の惨劇の語り部として、また記録を本として残して、若い世代に「伝える」ことをなさってます。
この像も、ここに存在するだけで、「伝える」使命をずっと果たしていくのでしょう。
芸術作品は、そういう意味では「メッセンジャー」なのかも★