ジャクソン・ブラウンは「Lives In The Balance」に次いで2曲目になります。 わたしはもともと彼のことはよく知らなかったし、まあ今でもそんなによく知りません。知り合いで「いいよ」という人がいて、初めて買ったCDがこの「The Late Show」も含まれているアルバム「Late For The Sky」(1974)でした。まず気に入ったのは曲よりもこのジャケットでしたね。 何度か聴いたけど、あまりピンとこなかった。それでそのまましまいこんでいたんですが、しばらくぶりに聴いてみたらなかなか悪くないと思いました。それから時々聞いてます。 アメリカでは(日本でも、世界中で、かな)押しも押されもしない大スターだし、フォークからロックまでその音楽の幅の広さと質の高さは喧伝されるところですが、21世紀の日本にあって、彼の曲の良さを一度聴いてすぐ気付くというのは素人には難しいかもしれない。 本物というのは、最初はたいていとっつきにくい。そのとっつきにくさを乗り越えると、一気に目の前に海が広がるように、ぱあっと良さが五感に浸透してくる。ジャクソン・ブラウンの音楽というのも、そんな感じがしてます。聴きこむほどに味わい深い。 夜孤独に走るランナーに勇気を与える一曲だと思います。