デレク・ジーターの最後のシーズン。ヤンキースは2年連続でポストシーズンに進めなかった。大型補強もベテラン選手に故障が相次いだという不運もあったが。個人的にはジラルディ監督の指揮に工夫や柔軟性が足りないという感想を持っている。
その最たるものがイチローの起用法。イチローは必ずしも左投手が苦手ではない。いや、むしろサウスポーに対する打率が良かったりする。にもかかわらず、左投手が先発の場合多くベンチスタートとなった。
もちろん、それはイチローの年齢からくる疲労軽減へのやり方として選択したに過ぎない。つまり、ある一定の休ませ方として有効である可能性もあるので一概には言えないが、工夫のしようはあると思う。
イチローサイドの問題としてもここ2~3年は現実に打てない時期が長くなっているわけだし、今シーズンに限っては三振の数も増えた(68個。昨年は63個でこの4年間60個台ながら、昨年の打数は今年より160以上多かった)。最終的になんとか21年連続の100安打以上(102本)も達成したし、(終盤の固め打ちはさすがだったが、それは相手も終盤なりの戦い方だった可能性もある)、打率も準レギュラークラスまでの選手の中では最も高い打率.284を記録してはいる。
日本の解説者の何人かは「イチローはレギュラーで使い続ければ.280以上は打つ」というようなこといを言っているが、そんなに単純ではないとい気がする。
ちなみに.300を初めてのがした2011以降4年間の総打数は2185。ヒットの数はちょうど600。率にすると.2746となる。三振は261(三振率11.9%。3割200安打を記録しつづけた!当初10年では6509打数683三振で三振率は10.5%。今年に限れば18.9%とやはり歴然と高い。
それでも肩や脚の衰えはさほど感じないし、1つ1つのプレーの質の高さを考えれば、ヤンキース以外のチームなら外野のレギュラーを取っても不思議ではない。いや、ほしい球団はたくさんあると思う。もちろん、日本のオリックスが川崎ともども取りたいと思うのは当然だ。
■ マリナーズ復帰はあるか?
個人的には日本に戻ってやってほしいとは思わない。けれども戻ってくれるのなら、それはイチローを見るチャンスにほかならず。それはそれでうれしくもある。ファン心理とは複雑だ。
日本に戻らず、ヤンキースにも残らないなら、まず可能性を考えるべきはもちろん古巣マリナーズへの復帰だろう。某アンケートによれば、歴代マリナーズ所属選手の歴代ベスト3に入っているという。当たり前だし、ベスト1ではないのかと憤慨する向きもあるかもしれないが、イチロー以外にもレジェンドがいる。
たしか1番はマリナーズ一筋で現役を退いたエドガー・マルティネスだったと思う。2番目はイチロー自身のアイドルでもあったケン・グリフィJr。ほかにも薬物問題ですっかり名を落としたがアレックス・ロドリゲスやBig Unitと呼ばれたランディ・ジョンソンもいる。どの選手も甲乙つけがたいMLBの歴史に燦然と輝く本物のスター(A.ロッドはともかく)ばかりだ。
イチローもまた押しも押されもしないマリナーズのレジェンドであることに疑いはなく、若手にチャンスを譲りたいとマリナーズを去ったが戻ることがあればファンも喜ぶことは間違いない。ただ、ジーターではないが、「いよいよ、イチローもこれで引退か」という雰囲気になる可能性はあるけれど。
もう一つは、イチロー側の希望として、少なくともレギュラー争いのチャンスがあるなら、ヤンキースと並ぶ人気球団レッドソックスでやってみたいという希望はありはしまいか? 今シーズンは世界一から一転しての最下位。人気球団だからあえてスターは不要かもしれないが、上原、田澤も在籍していることだし、あのグリーンモンスターをホームとして赤いユニフォームでの活躍を見てみたい。
だいたい、イチローのキャラからいってもヤンキースよりもレッドソックスのほうが向いているんじゃなかろうか? いや、絶対合っている。
あと156本に迫っているメジャー通算3000本安打と日本での1278本を足して、現在4122本となっている日米通算での世界記録更新はできれば見届けたい。メジャー記録4256本のピート・ローズは野球賭博で球界を永久追放となっているが記録は残っている。薬物ではないので間違いなく自分の力で打ったヒットだ。第2位タイ・カッブが4191本。どちらもレギュラーなら1年で到達できる数字だ。
イチローがいかに怪我の少ない選手といってもいつ何が起こるかわからない。
できれば来シーズンやってしまいたい。ヤンキースが42歳のイチローと来季契約しない可能性はかなり高いだろう。となれば、まずは少しでもレギュラーの可能性の高い球団に行って、5年ぶりの3割200本で復活してほしいと願う。若手が成長し今季好調だったマリナーズはちょっと難しいかもしれない。
レッドソックス、いいんじゃないかな。
その最たるものがイチローの起用法。イチローは必ずしも左投手が苦手ではない。いや、むしろサウスポーに対する打率が良かったりする。にもかかわらず、左投手が先発の場合多くベンチスタートとなった。
もちろん、それはイチローの年齢からくる疲労軽減へのやり方として選択したに過ぎない。つまり、ある一定の休ませ方として有効である可能性もあるので一概には言えないが、工夫のしようはあると思う。
イチローサイドの問題としてもここ2~3年は現実に打てない時期が長くなっているわけだし、今シーズンに限っては三振の数も増えた(68個。昨年は63個でこの4年間60個台ながら、昨年の打数は今年より160以上多かった)。最終的になんとか21年連続の100安打以上(102本)も達成したし、(終盤の固め打ちはさすがだったが、それは相手も終盤なりの戦い方だった可能性もある)、打率も準レギュラークラスまでの選手の中では最も高い打率.284を記録してはいる。
日本の解説者の何人かは「イチローはレギュラーで使い続ければ.280以上は打つ」というようなこといを言っているが、そんなに単純ではないとい気がする。
ちなみに.300を初めてのがした2011以降4年間の総打数は2185。ヒットの数はちょうど600。率にすると.2746となる。三振は261(三振率11.9%。3割200安打を記録しつづけた!当初10年では6509打数683三振で三振率は10.5%。今年に限れば18.9%とやはり歴然と高い。
それでも肩や脚の衰えはさほど感じないし、1つ1つのプレーの質の高さを考えれば、ヤンキース以外のチームなら外野のレギュラーを取っても不思議ではない。いや、ほしい球団はたくさんあると思う。もちろん、日本のオリックスが川崎ともども取りたいと思うのは当然だ。
■ マリナーズ復帰はあるか?
個人的には日本に戻ってやってほしいとは思わない。けれども戻ってくれるのなら、それはイチローを見るチャンスにほかならず。それはそれでうれしくもある。ファン心理とは複雑だ。
日本に戻らず、ヤンキースにも残らないなら、まず可能性を考えるべきはもちろん古巣マリナーズへの復帰だろう。某アンケートによれば、歴代マリナーズ所属選手の歴代ベスト3に入っているという。当たり前だし、ベスト1ではないのかと憤慨する向きもあるかもしれないが、イチロー以外にもレジェンドがいる。
たしか1番はマリナーズ一筋で現役を退いたエドガー・マルティネスだったと思う。2番目はイチロー自身のアイドルでもあったケン・グリフィJr。ほかにも薬物問題ですっかり名を落としたがアレックス・ロドリゲスやBig Unitと呼ばれたランディ・ジョンソンもいる。どの選手も甲乙つけがたいMLBの歴史に燦然と輝く本物のスター(A.ロッドはともかく)ばかりだ。
イチローもまた押しも押されもしないマリナーズのレジェンドであることに疑いはなく、若手にチャンスを譲りたいとマリナーズを去ったが戻ることがあればファンも喜ぶことは間違いない。ただ、ジーターではないが、「いよいよ、イチローもこれで引退か」という雰囲気になる可能性はあるけれど。
もう一つは、イチロー側の希望として、少なくともレギュラー争いのチャンスがあるなら、ヤンキースと並ぶ人気球団レッドソックスでやってみたいという希望はありはしまいか? 今シーズンは世界一から一転しての最下位。人気球団だからあえてスターは不要かもしれないが、上原、田澤も在籍していることだし、あのグリーンモンスターをホームとして赤いユニフォームでの活躍を見てみたい。
だいたい、イチローのキャラからいってもヤンキースよりもレッドソックスのほうが向いているんじゃなかろうか? いや、絶対合っている。
あと156本に迫っているメジャー通算3000本安打と日本での1278本を足して、現在4122本となっている日米通算での世界記録更新はできれば見届けたい。メジャー記録4256本のピート・ローズは野球賭博で球界を永久追放となっているが記録は残っている。薬物ではないので間違いなく自分の力で打ったヒットだ。第2位タイ・カッブが4191本。どちらもレギュラーなら1年で到達できる数字だ。
イチローがいかに怪我の少ない選手といってもいつ何が起こるかわからない。
できれば来シーズンやってしまいたい。ヤンキースが42歳のイチローと来季契約しない可能性はかなり高いだろう。となれば、まずは少しでもレギュラーの可能性の高い球団に行って、5年ぶりの3割200本で復活してほしいと願う。若手が成長し今季好調だったマリナーズはちょっと難しいかもしれない。
レッドソックス、いいんじゃないかな。