香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

楽園

2009-08-05 22:58:36 | 本のこと
宮部みゆきさんの『楽園』
2007年に発売された上下巻です
宮本輝さん原作の『錦繍』の舞台を見るために
東京は天王洲銀河劇場に行った帰りに
羽田空港で買って帰ってきました
想い出の本です 再読です

これは宮部さんの『模倣犯』の内容は全然違うけど
続編のような感じで、事件と同じ登場人物も出てきます
『模倣犯』は、なんだかやりきれない結末で
少々辛いだけというか、悲しい小説でしたが
『楽園』も、事件そのものはやはりやりきれない事件ですが
救われるところがあり、最後はほろっと涙が出ました
人として、どうしようもない事とかどうにも出来ない事とか
確かにあるし、辛いだけなんだけど
ちゃんと自分の目を持って生きて行くことの大切さや
しなやかさな精神という言葉をすごく感じました

宮部さんの本も、やはり大好きで、
多分全部読んでいると思いますが
この本は、かなり好きな部類に入るかなぁと思っています