香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

運命の人 三、四

2009-09-05 21:15:25 | 本のこと
山崎豊子さんの『運命の人』読み終わりました
沖縄返還から小説が始まり
戦争と沖縄の米軍基地問題と
政治家と官僚の圧力
国家に逆らった人間へのあまりにも過酷な仕打ち
打算的で自己中心的な女と
夫を信じ、悩み、耐える女
仕事に誇りを持ち大切にするあまり
家族を捨ててしまうまで追い込まれる男
やさしく強い男
出てくる人たちそれぞれの悲しさがヒシヒシと心にくる
あきらめない、相手を思いやる、静かに受け止めること
「命があってこそ」という言葉で泣きそうになる
すごい本でした
文庫になったら、自分で買おうっと


有川浩さん(女性)の『阪急電車』再読しました
阪急電車 今津線の
宝塚駅、宝塚南口駅、逆瀬川駅、小林駅、
仁川駅、甲東園駅、門戸厄神駅、西宮北口駅
また、この折り返しの電車の中でおこる
小さな様々な物語
心やさしく、きっぱりと清く、元気
ほっとする小説です