香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

希望の地図

2012-03-18 12:05:34 | 本のこと
重松清さんの『希望の地図』3.11から始まる物語

 いわき、石巻、気仙沼、南三陸、釜石、
 大船渡、そして福島・飯館・・・・・。
 被災地で出会った人、流した涙、
 そこで見つけた新たな幸福への道すじ。
 「震災後」の時代の始まりと、
 私たちの新しい一歩を描いた物語。


フリーライターの田村章が、「希望の地図」という記事を書くための取材に
大学時代の友人の息子で、中学に入って不登校となった光司を連れて行きます。
ずっと読んでいくと、田村が光司に言った言葉に
「光司を連れて行く取材先は、自分なりに選んで
希望を持っているひとのところにしか行かない。
まだまだ絶望の中にいる人もたくさんいるけれど、
そこには連れて行かない」とあります
それは、すなわちこの本がそういうことなのですが
それでも、読んでいるとそういうことがあると想像は充分出来るし
とてもつらい気持ちにはなります
でも、それぞれの取材先の人たちの希望への話にも涙が出るのです
ボランティアの人たちに、指導する人が念をおす言葉に
「やってあげると思わないでください。
やらせてもらっていると思って行動してください。」
この1年、自分が何をやってこれたのか
言葉にもならないし、一生懸命見つけてもほんの小さなことしかないのです
ボランティアの機会を作れて、そういう時間を過ごせること
自分にとってとても大切なものになっていくのだろうなと思いました

取材先の方々のお話の中では、心に残ることばかりでした
自分がやるべきことを一生懸命やること
何も出来ない絶望的な状況でも、アイディアを出してみる
働ける場所があるということの大切さを分かっている社長さんたち
いま、本にはたくさんの付箋がついていて、何度も見直ししています
最後の言葉
 僕たちは、「震災後」をともに生きる仲間だ。
わたしも、仲間に入れてもらって、笑顔で生きていこうと思います

昨日は、夕方からの理事会へ行った以外は
ずっと部屋で、この本を読んだり、映画を見たり、掃除したりと
すっかりひきこもりでした
先輩から、ホワイトデーに頂いた千歳空港限定ロイズのチョコと、
道を歩いていて、宣伝のチラシと一緒に渡されたKitKat

久し振りに食べたKitKatは、イチゴ味で美味しかったです
ロイズのチョコはカカオ80%だったので、全然甘くなく
チョコを食べているという感覚ではなかったですが、
油断は禁物 3枚でやめておきました

今日は外は雪です
大通公園の方へ行かなくてはならないのだけど
お気に入りの帽子を冠って行こうっと
この前、すすきのへ行ったときに撮った写真を載せるの忘れていました
観覧車の名前は「nORBESA(ノルベサ)」です
一度だけ載ったことがあるのですが、
ビルの隙間からぬっとあがって行く瞬間と
上の方に行った時の足下のスカスカ感が、怖かったです