香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

凍原

2012-08-14 23:24:30 | 本のこと
桜木紫乃さんの『凍原』

 1992年7月、北海道釧路市内の小学校に通う水谷貢という
 少年が行方不明になった。両親、警察関係者、地元住民の
 捜索も実らず少年は帰ってこなかった。最後に姿を目撃し
 た同級生の杉村純少年によると、貢少年は湿原のほうへ向
 かっていったという。それから17年、貢の姉・松崎比呂は
 刑事となって札幌から釧路の街に帰ってきた。その直後、
 釧路湿原で他殺死体が発見される。被害者は、会社員・鈴
 木洋介34歳。彼は自身の青い目を隠すため、常にカラーコ
 ンタクトをしていた。比呂は先輩刑事である片桐周平と鈴
 木洋介のルーツを辿るように捜査を進めてゆく。事件には、
 混乱の時代を樺太、留萌、札幌で生き抜いた女の一生が、
 大きく関係していた。
  『起終点駅(ターミナル)』で大ブレイク! いま最注目
 の著者唯一の長編ミステリーを完全改稿。待望の文庫化!


戦争末期の樺太から、北海道は釧路、室蘭、留萌、札幌、小樽と
時代も場所も移りながら進んでいくミステリーで
どうしようもなくひきこまれていってしまった小説です
弟が突然行方不明になり、その死を認められない比呂とその母が
 加代も自分もそれぞれの体に永遠に温まることのない
 部分を抱えている。この哀しみには名前がなかった。

そして、北海道という日本人の歴史が浅いこの土地を
 誰かのついた嘘が歴史になってしまう土地の、
 真の歴史とは何だろう。

そんな言葉が、とても悲しく、怖かった

    

今日、明日とまた少し暑くなるという天気予報
といっても、27℃とかですが・・・(道外の方、ごめんなさい
今日は少し早めに家を出て、
この前何人かで走った円山公園の中の遊歩道がとてもよかったので、
そちらの方までひとりで走ってきました
大倉山の月見想珈琲店までを目標にして  
途中で見えた荒井山ジャンプ台

ちっちゃいジャンプ台で、途中に「荒井山」って書いてあるのが
なんかちょっと「ぷぷっ」と思ってしまった
この前と同じ道を走ったのだけど、
あの時はみなさんについていくことに精一杯だったので
今日はひとり、きょろきょろと景色を見たり写真を撮ったり、休んだり
帰り道は、上り坂を走ったあとで平らな道が楽に思えて
まっすぐ帰らず、遠回りしようと思ったら、Yukoさんご夫妻にばったり
娘さん家族が東京に戻るために千歳空港へ見送りに行くというのに
ちょっこしおしゃべりが出来て、可愛いお孫さんにも会えてラッキー
さらに気分よく、走って帰ってきました~