香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

空ばかり見ていた

2013-07-02 21:46:47 | 本のこと
吉田篤弘さんの『空ばかり見ていた』


 小さな町で小さな床屋を営むホクトはあるとき、
 吸い込まれそうなくらい美しい空を見上げて、
 決意する。「わたしはもっともっとたくさんの
 人の髪を切ってみたい」。そして、彼は鋏ひと
 つだけを鞄におさめ、好きなときに、好きな場
 所で、好きな人の髪を切る、自由気侭なあての
 ない旅に出た・・・。
 流浪の床屋をめぐる12のものがたり。


不思議な世界観、ファンタジー?
あれ?ホクトは?と思うと、ここで登場・・・
ずっと、不思議な世界に入っていく気持ちで読み進めました
あとがきが、「まえがき」になっていて、
ああ、そういうことだったのかと納得したりする
「つむじ風食堂の夜」
「それからは スープのことだけ 考えて暮らした」
が吉田さんの作品の中では印象的で好きなのだけど
また、ちょっと違う感じで、ちょっと好きかな

    

図書館で借りてきたのですが
木下順一さんの児童書『片足のガロ』


病気で片足が義足になった順とその家族
事故で片足を切断したヨークシャーのガロに
順と同じように義足をつけることにする物語
自分が、自分がといっても子供だからしょうがないと
今の時代、なんとなく思っていたのだけど
順とその姉、兄は、お互いのことを思いやり
相手の気持ちを考えて、自分も素直に努力する姿に
そういう時代があったことを思い出しました
子供だけじゃない、大人だって、自分を正当化することに
一生懸命になっているような今、
純粋な気持ちで、素直にこういう本を読めたのはよかったなと
暖かい気持ちになりながら、読みました

    

いつものうちのバルコニーの子たちですが




野菜も、ハーブも、花をつけたり実をつけたり
元気いっぱい
朝、野菜やハーブと一緒に光に当たって元気をもらってます