もうすぐ荷風忌。
4月30日は、私が敬愛する永井荷風の亡くなった日。
永井荷風。
写真では、神経質、そして超然としたような顔つきが印象的。
帽子とネクタイの正装、日傘と鞄を手に飄々と歩く姿…。
偏屈で他人を信じず、老いさらばえて独り、血を吐いてひっそり死んだという。
玉の井の遊女とのふれあいを書いた「墨東綺譚」をはじめとする作品に、毅然とした生き様が滲み出ている。
樋口一葉の「にごりえ」を読み終え、最近、浅草がマイブーム。
あの辺の日常を描いた永井荷風に急に会いたくなり、
今日は吉熊と永井荷風が眠る雑司が谷霊園へ。
王子から都電に揺られる。
そういえば、華原朋美の「Hate tell a lie」のプロモーションビデオは、都電の車内と荒川界隈の櫻の咲く公園で撮影されていたなぁ、満開の櫻の下で歌う彼女は美しかった…などとぼんやり反芻していたら雑司が谷到着。
散り始めた櫻の木の下にある霊園管理事務所に行き、「霊園マップ」をゲット。
この霊園は、東條英機や夏目漱石、竹下夢二、島村抱月などの有名人も眠る私的萌えスポット。夏目漱石の威厳あるお墓を後にし、次に東條英機のお墓の前に立つ。その後ろにサンシャインが聳え立つのが見える。巣鴨ポイズンの跡地に建つサンシャインを背後に、東條英機はどんな思いで眠っているんだろうと、来るたびに思う。
荷風のお墓は、周囲を垣根で覆い、他の墓地と一線を隔している。ひっそりとした小振りの墓地、楚々とした空気がそこに流れている。お花を供え、手を合わせる。貴方の高貴な孤高の精神に肖りたいって思いつつ。
地下鉄を乗り継ぎ、私の知る荷風スポットのもう一つ、浅草の「アリゾナ」へ。6年ぶりに訪れる。ここは、永井荷風がほぼ毎日通ったというカフェ。重厚な板の床、煉瓦の暖炉、入店するや目に飛び込んでくる荷風の大きな写真…それらが春の夕闇に潜んで、不思議な暗さの中に佇んでいる。
荷風ファンにはたまらない空間である。彼はここのビーフシチューをこよなく愛した。そのことは「断腸亭日乗」に記載されている。早速、彼と同じ物をいただく。6年前と変わらぬ味。
浅草寺でお参りし、隅田川の船上お花見クルーズへ。暗い川の両側、雪洞に照らされた櫻並木が白く浮かび上がる。幽玄、艶、妖しい…そんな言葉が脳裏でひらひら舞い踊る。夜景も負けないぐらい綺麗である。
船上に芸者さんも乗り込んでおり、お酌や舞を踊るサービスをしていた。吉熊がどうしてもっていうから、芸者さんとの2ショット☆してあげた。吉熊、照れてた。…この子も一応殿方なんだっけ。
芸者さんも周囲の人もかなり笑っていた。ちょっぴり恥ずかしかったナ。
4月30日は、私が敬愛する永井荷風の亡くなった日。
永井荷風。
写真では、神経質、そして超然としたような顔つきが印象的。
帽子とネクタイの正装、日傘と鞄を手に飄々と歩く姿…。
偏屈で他人を信じず、老いさらばえて独り、血を吐いてひっそり死んだという。
玉の井の遊女とのふれあいを書いた「墨東綺譚」をはじめとする作品に、毅然とした生き様が滲み出ている。
樋口一葉の「にごりえ」を読み終え、最近、浅草がマイブーム。
あの辺の日常を描いた永井荷風に急に会いたくなり、
今日は吉熊と永井荷風が眠る雑司が谷霊園へ。
王子から都電に揺られる。
そういえば、華原朋美の「Hate tell a lie」のプロモーションビデオは、都電の車内と荒川界隈の櫻の咲く公園で撮影されていたなぁ、満開の櫻の下で歌う彼女は美しかった…などとぼんやり反芻していたら雑司が谷到着。
散り始めた櫻の木の下にある霊園管理事務所に行き、「霊園マップ」をゲット。
この霊園は、東條英機や夏目漱石、竹下夢二、島村抱月などの有名人も眠る私的萌えスポット。夏目漱石の威厳あるお墓を後にし、次に東條英機のお墓の前に立つ。その後ろにサンシャインが聳え立つのが見える。巣鴨ポイズンの跡地に建つサンシャインを背後に、東條英機はどんな思いで眠っているんだろうと、来るたびに思う。
荷風のお墓は、周囲を垣根で覆い、他の墓地と一線を隔している。ひっそりとした小振りの墓地、楚々とした空気がそこに流れている。お花を供え、手を合わせる。貴方の高貴な孤高の精神に肖りたいって思いつつ。
地下鉄を乗り継ぎ、私の知る荷風スポットのもう一つ、浅草の「アリゾナ」へ。6年ぶりに訪れる。ここは、永井荷風がほぼ毎日通ったというカフェ。重厚な板の床、煉瓦の暖炉、入店するや目に飛び込んでくる荷風の大きな写真…それらが春の夕闇に潜んで、不思議な暗さの中に佇んでいる。
荷風ファンにはたまらない空間である。彼はここのビーフシチューをこよなく愛した。そのことは「断腸亭日乗」に記載されている。早速、彼と同じ物をいただく。6年前と変わらぬ味。
浅草寺でお参りし、隅田川の船上お花見クルーズへ。暗い川の両側、雪洞に照らされた櫻並木が白く浮かび上がる。幽玄、艶、妖しい…そんな言葉が脳裏でひらひら舞い踊る。夜景も負けないぐらい綺麗である。
船上に芸者さんも乗り込んでおり、お酌や舞を踊るサービスをしていた。吉熊がどうしてもっていうから、芸者さんとの2ショット☆してあげた。吉熊、照れてた。…この子も一応殿方なんだっけ。
芸者さんも周囲の人もかなり笑っていた。ちょっぴり恥ずかしかったナ。